Kanon 感想・レビュー | 隠れ鍵っ子の泣きアニメの懺悔日記

隠れ鍵っ子の泣きアニメの懺悔日記

人には他人には言えない趣味があってもいいじゃないですか。社会的な地位、ご近所様に対する世間体。本当はそんなくだらないことにとらわれたくないけど、やっぱり気になるから人には言えない。だからブログで懺悔します。実はKeyで涙腺崩壊するのが趣味なんです。

「うぐ~」


 第6回目の懺悔はKanonです。ゲームはKeyの記念すべき第1作目となります。ですが、今日の話はアニメの話です。


 まず、第一印象は「きれい」です。冬の北海道を舞台にした美しい話となっています。春のCLANNAD、夏のAIR、秋のPlanetarian、そして、冬のKanonです。


 家庭の事情により北国(「雪の街」)の叔母の家に居候する事になった相沢祐一。7年前まではよく訪れていたにも関わらず、彼には当時のことが思い出せずにいた。そんな中、彼はそこで出会った5人の少女達と交流を深め、幼い頃の大切な記憶を取り戻していく。(出典:Wikipedia)


 とりあえず、 いとこの名雪のところに居候することになります。この名雪さんほんわかしていて好きなんです。(どうでもいいことですが、私の嫁と雰囲気とか猫と蛙が好きといった趣味とか似ていてて、やばいんです。)


 そして、名雪さん以外にも、うぐ~の月宮あゆ、川澄舞、美坂栞、沢渡真琴の4人がヒロインになります。倉田佐祐理さんも準ヒロインですね。


 京都アニメーションの絵なので美しさはやっぱりぴか一です。そんななかで、ゆったりと物語が始まります。そして、京アニだと最後はうまくまとめてハッピーエンドなので安心して見ていられる作品です。まあ、それゆえ、このブログの趣旨であるいかに泣けるかを紹介する意味では逆になりますが。でもアニメとしては好きです。


 また、東映のアニメのあります。こちらはより原作のゲームに近いようです。絵の方は京都アニメーション、原作重視なら東映の方でしょうか。総合的には京都アニメーションの方が気にいってます。


 音楽もいいのですが、やはり、CLANNADやAIRあるいは智代アフターに比べるとインパクトに欠けます。風の辿り着く場所の透明感のある歌は結構好きです。


 ちなみにKey作品で唯一聖地に訪れたことのある作品です。名雪さんと待ち合わせをしたベンチですが、京阪の守口市駅ですね。仕事上訪れたことがありますが、そっくりでした。おもわず写メ取ってしまいましたが、危ない行為ですね。部下に見つかったら立場がないですね。


 さて、以下は物語の核心に触れる話ですので見ていらっしゃらない方で、これから見ようとされてる方は作品を見てから来られることをお勧めします。



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 ということで、各ヒロインごとの感想です。


1.沢渡 真琴

 kanonで唯一うるうるしたヒロインです。ゆっくりと体が動かなくなっていき、知能も幼児に退化していくことを見守るしかない主人公たち。そんな中で事実を知り献身的に介護をする祐一。そして、最後に花嫁衣装を着せて消えてゆく真琴。Keyのシステムによって涙腺崩壊させる仕組みでした。ただ、あゆとキャラが似ているのがちょっと残念なのと、やはり、ヒロインの内面的な葛藤がないのが、グッと乗ってこない感じになります。だけど、そういう設定なんですから仕方ないです。(内面の葛藤を見せる狐ってどうよ。)


2.美坂 栞

 結構好きです。あゆと祐一の掛け合い漫才を見て最後まで生きる決意をした栞。姉との心の掛け違いを解決する祐一。そして、16歳の誕生日まで生きられないという過酷な運命。もし、死んでいたら感動的でしたが、奇跡がテーマのkanonのアニメなので落ち着くところに落ち着きました。
 ところで、彼女の病気が何なのかよくわかりません。学校まで来れることを考えると血液疾患の可能性が高いですが、抗ガン剤の影響が出ていないこと、そして、骨髄移植をすることを治療方針とするはずなので今一つピンときません.

 

3.川澄舞

 ぽんぽこたぬきさんです。ここらへんになるともう、甲乙つけがたいです。生き方がまっすぐですごい不器用。だけど佐祐理さんとか親しい人への献身的な姿は心を打ちます。自分のことを省みず、まわりの誤解をものともせず突き進むところは、逆に守ってあげたいと思うところがあります。佐祐理さんも守れなかった弟と姿を重ねて守ってあげたいと思ったのではないでしょうか?
 ちなみに、彼女の能力が最後にあゆを救うものと考えていました。


4.水瀬名雪

 見てていたたまれないです。祐一のことが好きなくせに誰にでも優しい祐一を見守るしかないなんて、蛇の生殺しです。特に、あゆとの関係は微妙です。ほかの3人なら勝てるかもしれませんが、あゆにだけは絶対に勝てません。京アニではそこらへんはほんわかさでごまかしてますが、東映では確か「あゆちゃんがいなくなってよかった」的な発言をしています。こっちの方が現実的な気がします。そして、東映版ではあゆを見つけて、複雑な心のうちがあるにもかかわらず、祐一が喜ぶ方、つまり、あゆの存在を教えます。ある意味地獄です。好きだけど、相手は好きな人はいる。自分はいとこで家族である。かわいそすぎます。それゆえ母親の水瀬秋子さんの事故はある意味救われたと思います。もし、なかったらあゆと祐一の仲を見せつけられるわけですから。


5.月宮あゆ

 めちゃくちゃいい子です。祐一との相性もばっちり。二人の価値観が一緒なんでしょうね。だから、まじめに悩みの相談とかすると共感が得られやすいからすごく話しやすいはずです。それに適度に天然で、話をしていてボケと突っ込みができるし、幼馴染。相手のことを思いやる。しかも素直。まあ、祐一は惚れますね。見てて飽きないです。つぼに入ったというのでしょうか。こんな子を7年もほっておいた祐一は問題ですね。でも、ラストが意識不明から回復して、守口市のベンチで祐一にからかわれながら楽しそうにする二人を見て、「続きを見たい」と思いました。この二人は出会ったときから結婚する運命の二人だと思いました。あゆちゃんはやっぱりいいです。


 Kanonは安心して見られた作品でした。アニメではクラナドの次に好きな作品です。