#169 分析・原因特定 10 | 心の赴くままに

心の赴くままに

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前回の投稿で水色に囲った2次感情は、1次感情に辿り着くまで

感情を掘り下げる事について書きましたが、

ではピンク色で囲った1次感情に辿り着いても、分析が

止まってしまった場合はどうすればよいのでしょうか。

 

私は1次感情のそのまた奥に、根本的な欲求が

隠れていると考えています。それは

「素の自分を受け入れられたい

ありのままの自分を愛されたい」という欲求です。

 

私たちは成長過程の中で

「ありのままの自分」から「求められる自分」になる事を

習得してきたのではないでしょうか。

 

それは

「両親の期待に見合う自分」

「教育評価制度に見合う自分」

「組織や上司の評価に見合う自分」

「世の中の常識に見合う自分」

 

それらが、余りにも当たり前となった時

もともと持っている「ありのままの自分」は

日常生活をそつなくこなす為に、無意識下に

押しやられてしまうのではないでしょうか。(#73)

 

私は「ありのままの自分」を押し込めている

その大元が#160に出てきた下図の

「自分が自分に持っている否定的な本音」

なのではないかと考えています。

 

 

そして今回の分析で一番探し出したいもの、

正にそれが「否定的な本音」なのです。

 

「否定的な本音」に付随する前提を

ひとつひとつ手放していくと

心が軽くなり、行動も軽やかになり

人生の自由度が大きく広がります。

 

それが#37にある「安心感」のある人生に

繋がるのではないでしょうか。

 

それらを、昨日の投稿を例にとって見てみると

①母に「早く自立して」と言われた
  ↓
②怒り(カッとした)
  ↓
③-1  日頃から口出しされている事に不満があるから

<不満 水色 2次感情>

  ↓

④口出しされる度に自分を否定されている様に感じて

腹が立つから

<怒り 水色 2次感情>

  ↓

⑤母に自分の行動や考えを認めて欲しいから

<不満 水色 2次感情>

  ↓

⑥自分の意見を認められない事が悲しかったから

<悲しい ピンク色 1次感情>

  ↓

⑦自分が本来持っている考え方を尊重してほしかった

<ありのままの自分を愛されたいとい根本欲求>

 

ここで言う

④「自分の存在価値が否定されている」(捉え方)

⑥「ずっと目を背けてきた悲しみ」(感情の記憶)

これらがワンセットとなって「否定的な本音」となり

 

⑦「ありのままの自分を愛されたい」という欲求を

覆っていると考えています。

 

ではなぜ「ありのままの自分を愛されたい」という欲求が

私たちの奥底に存在しているのでしょうか。

 

それは私達の心の中心となる「自己」(#24)が

「ありのままの自分に愛される価値がある」と

知っているからではないでしょうか。

そうでなければ欲求自体が生じないと思います。

 

 

今回の分析は、

この「ありのままの自分に愛される価値がある」に

辿り着く為のストーリーだと考えています。

そういう視点をもって、分析を進めて頂ければと思います。

 

「分析・原因特定」については以上となります。

次回からは#156にある 「4,5,6,7」 に対応する

「PDCA(計画・実行・評価・対策)」 について

見ていきたいと思います。