#168 分析・原因特定 9 | 心の赴くままに

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前回の投稿の「なぜなぜ分析」を実際にやってみると

前回の図の③以降はなかなか進まない事があります。

 

分析に行き詰った時は、理由の中に複数の内容が

混在していないか確認してみて下さい。

 

これは別の例えになりますが、

①母に「早く自立して」と言われた

  ↓

②怒り(カッとした)

  ↓

③いつも私のする事にあれこれ口出しているのは

母の方なのに、それを棚に上げて私を責めている様に

感じたから

 

この③の内容は
③-1 日頃から口出しされている事に不満があるから
③-2 母の言葉に矛盾を感じるから
の様に2つの理由が存在しているので
分解して進める必要があります。
 
理由を分解しても、なかなか分析が進まない時は

「見える化」の手法を活用していきます。 

 

「見える化」とは、トヨタ生産方式の一環として

 見えなかったものを見たい意思とは関係なく

強制的に見える状態にして

問題や異常を管理する事をいいます。


これを自己分析に応用する場合は、

「感情」にフォーカスします。

 

まず「感情」ですが、感情には1次感情と2次感情が

あるという見方があります。

それはどういった事かと言いますと2次感情は

無意識的な1次感情によって生じるというものです。

 

例えば、無意識的な「悲しい」という感情から

意識的な「怒り」が湧いてくる

 

無意識的なという「寂しい」感情から

意識的な「不満」という感情が生じる

 

この様に、生じる感情のその奥に

本質的な感情があるという考え方です。

 

#159にある「不快な感情」を私の視点で

1次感情と2次感情に仕分けしてみると

 

1次感情は

・寂しさ・悲しさ・孤独

・不安・恐れ・恐怖

・恥ずかしい

 

2次感情は

・怒り・不満・イラダチ

・落ち込み・後悔・諦め 

・焦り・無念 

・憎しみ・軽蔑・嫌悪 

・嫉妬・妬み・恨み

・劣等感・罪悪感・絶望

・違和感・不快感・居心地の悪さ

・困惑・疑念・心配

 

になると考えています。

※2次感情が更に3次、4次感情と

何層にも重なっている場合があります。

 

感情について、1次感情・2次感情という捉え方をする事で

自分の中にある感情を、より深く分析する事ができ

それが理由を紐解くキッカケとなります。

 

次に「見える化」の方法についてですが

「なぜなぜ分析」を進める中で、なかなか理由が浮かばず

分析が止まってしまっている理由に対して

 

1次感情に由来する理由はピンク

 

2次感情に由来する理由は水色

で囲って下さい。(蛍光ペンでも色鉛筆でもよいです)

 

先ほどの例えで言うと

①母に「早く自立して」と言われた

  ↓

②怒り(カッとした)

  ↓

③-1 日頃から口出しされている事に不満があるから(不満)

 

ここで分析が止まってしまった時は

2次感情となるので水色で囲みます。

 

この様に分析が止まった理由全てに対して

色分けをしていきます。

(考えて理由が出てくる場合は、1次感情まで

堀り下げずに2次感情のまま「なぜなぜ分析」を

進めてもらって大丈夫です)

 

理由がピンクの時については

次回の投稿で説明したいと思います。

 

理由が水色の時については、更にその奥に

他の感情が隠れていないか

先ほどの1次感情と2次感情のグループの中から

一番しっくりくる感情を探していき

1次感情に辿り着くまで繰り返していきます。

(その過程でも色分けをしながら進めて行きます)

 

この様に作業の停止に当たり

決められた基準に則って色分けする事で

見ようとする意志とは関係なく

視覚的に状況を理解する事ができます。

この流れが「見える化」となります。