携帯で知った理佐の櫻坂46卒業。
何度も何度も考え直して決断したと書かれてあった。
欅坂として5年。
櫻坂として2年。
7年も欅坂、櫻坂を守ってくれた理佐。
昨日、理佐は泣きそうな表情を浮かべていたのはこういうことだったんだ。
悩みに悩んで啜り泣く理佐をどうして分かってあげられなかったんだろう。
後悔の念が後を引く。
でも、今は只々、「お疲れ様」と言って抱きしめてあげたい。
私が脱退すると決めた時、メンバー同士で抱き合って笑顔で抱きしめてくれた理佐。
「ありがとう」
そう言ってくれた。
玄関の開く音がする。
ソファーから立ち上がって廊下を歩く音が聞こえる。
「友梨奈。ただい、」
花束を持って扉を開けた理佐に思わず駆け寄って抱きしめた。
強く抱きしめると理佐の肩が揺れる。
「友梨奈、友梨奈...っ」
「...言わなくていい」
理佐の手から落ちる黄色い花束。
「友梨、」
頬を包み込んで名前を呼ぼうとする理佐に口付けた。
そしてゆっくりと唇を離して涙を親指で拭い、優しく微笑む。
「...7年間、お疲れ様」
「...っ...ん...っ」
理佐が決断したことは間違っていない。
何も。
泣き顔の理佐に困ったように微笑んで、
「卒業、おめでとう」
私が言える精一杯の言葉だった。
ねぇ理佐。
貴女が歩んできた道は間違っていないよ。
実直で時にはふざけて。
私は貴女に何度も救われた。
だから今度は私が貴女を救う番。
道に迷った時は手を貸すよ。
何度でも。
「理佐、ありがとう」
END
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真夜中に知った理佐の卒業。
ショックと同時に、この7年間今までお疲れ様でした。と伝えたい気持ちを込めて書きました。
短い文章で申し訳ありません。
まだ卒業した訳でないですが、
理佐のこれからの道、幸せで満ち溢れますように。
理佐、貴女のこれから、見届けさせて下さい。
お読み下さりありがとうございました。