朝、目を薄っすら開けて友梨奈の方を見つめるとすやすやと気持ち良さそうに眠っていた。


足を絡めてみると少し身じろいで私の方を向く。


暖房がついてても白い肌。


ぷにぷにほっぺた。


今日は久しぶりに友梨奈も休みだから嬉しくて、ふふっと微笑んでそのぷにぷにほっぺたをつんつんと軽く突ついてみる。


綺麗なその肌にキスをしたくなって、吸い寄せられる様に身体を少しだけ起こし、頬に口付けた。


「...」


なんの反応もしない最愛に更に悪戯心がわいてきてまた口付けると友梨奈が私に抱きついてきたから自然と腕枕になってぎゅっと抱きしめる。


可愛い私だけのばぶちゃん。


友梨奈の頬に私の頬を押しつけてぐりぐりすると目を覚ました友梨奈は眠たそうに私を見つめた。


「理佐...なにしてんの...」

「なにって、愛情表現」

「もう...」


そう言いつつも毛布を引っ張ってまた寝につこうとする友梨奈にまた同じことをすると「理佐...」と少し怒った声で言われて背中を向けられてしまった。


離れた足をまた絡めて背後から抱きしめる。


友梨奈の白い頸に口付けると丸くなる彼女に私も追いかけるように丸くなると友梨奈が「理佐ー...」とまた言って身体の向きを変えてとろんとした目で見つめてきた。


「もう...眠れないじゃん...」

「だって友梨奈といちゃいちゃしたいもん」

「ふふ...」


目を擦りながらはにかんで私を見る。


それがとても可愛くて唇にキスをした。


頬に触れてまたキスをすると友梨奈は少し諦めたように微笑んで追いかけて私の唇に口付ける。


私は後頭部を引き寄せて何度も何度もキスをした。


リップ音を鳴らしながら何度も。


足を絡めて腰を抱き寄せ。


お互いの唇が離れると見つめ合って二人して微笑む。


「理佐、もう良いお姉さんでしょ?」

「いちゃいちゃと歳は関係ないでしょ」

「まぁ...そうだね」


苦笑する友梨奈は仰向けになって口に手を当てて小さく欠伸をしてどうやら本当に覚醒したみたいだ。


「んー...理佐...」


私に抱きつき、甘えて胸に擦り寄るのを受け止めて髪を撫でる。


「んー、友梨奈ぁー」


良い匂いのする友梨奈の髪に鼻先を埋めてきゅっと抱きしめる。


ああ、幸せだなぁ。


ここ最近はお互い忙しくてすれ違いも多かったから余計に友梨奈と一緒にいられるのが幸せで。


私が帰ってきた時友梨奈はもう寝てたり、逆に私が寝てたり。


仕事も私が休みの時は友梨奈が仕事だったりして、恋しくてLINEでメッセージ送っても既読がつかないこともしばしばあったりして本当はすごく寂しかった。


「友梨奈...友梨奈からLINEして来ないのなんで?」

「...忙しくて返すのが出来なかったり、夜中にLINEして起こしちゃったら疲れて寝てたら悪いなって思って返すタイミング逃しちゃって出来なかった」

「そんなのいいのに」

「だって理佐が大事だから」


...くぅ...泣ける。


友梨奈は優しすぎるから、それが発端で喧嘩する..ってことは私達の中では無くて。


いつも寂しいなって思ってた。


「ねぇ、友梨奈」

「ん?」


私の胸から顔を離して見上げる友梨奈に優しく微笑む。


「私達付き合ってるでしょ?」

「うん」

「だから寝てたら悪いとか思ってLINEしないのやめて?」

「でも、」

「でもじゃない。私は友梨奈からメッセージが来て起きたって構わない。だって、大事な恋人だから」

「理佐...」

「忙しくてお互い返せない時もあるけど、恋人からメッセージきてたら嬉しいから。って言っても友梨奈は基本LINEあんまりしないけど」


困った様に微笑んで友梨奈を見つめるとじわじわと友梨奈の目に涙が滲むのを見て頭を抱くと友梨奈も私の服に顔を押し付けて強く私に抱きつく。


「だからこれからは気にしないで?私は友梨奈からメッセージきただけで嬉しいから」

「うん...っ」

「ほら...泣かないの...友梨奈、真横に来て顔見せて?」


友梨奈は言われるがままに身体を動かして私の顔の真横に来る。


滅多に泣かない友梨奈も寂しかったのかな。なんて思いながら親指で友梨奈の涙を拭った。


「今日はいちゃいちゃしよ?」


私がそう言うと、友梨奈はゆっくり頷いて微笑む。


「なにするの?」

「ベッドの中でいちゃいちゃ」

「ふふっ...ベッドの中で?」

「そう、ベッドの中で。今日は一日中いちゃいちゃするの」


友梨奈は顔をくしゃっとさせて笑い、私も微笑んで友梨奈の頬を撫で、顔を近付けてキスをした。


「友梨奈不足だからいっぱいキスさせて」

「理佐、キス好きだね。相変わらず」

「だって友梨奈だもん。大事な恋人にキスしたいのって当たり前でしょ?」

「それはそうだけど...唇ふやけそう...」

「ふやけるまでキスするよ?」

「え〜...」


そう言ってもまんざらでもなさそうな友梨奈は暖かな温もりの足を絡めてきて私は微笑んだ。


「どんな風にいちゃいちゃするの?」

「ん〜...こんな風に?」


腰を引き寄せて抱きしめ合って頬にキスをすると楽しげに微笑む友梨奈にまた私は恋をする。








友梨奈とだったら私はいつだって恋をする。





「理佐〜、何気にお尻触んないで」

「いちゃいちゃするんだもん」

「だもんって...困った恋人...でも、大好き...」

「っ、友梨奈ぁ〜、私も大好きっ」




大好きで、大切で、大事な恋人はもう貴女しかいない。


これから先も、ずっと。


だから沢山愛を捧ぐ。


もう私は完全に愛の虜になってるんだよ。


ねぇ友梨奈、だからこの先もずっとずっと貴女の側にいさせてね。

























END

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リクエストして下さった方、遅くなって申し訳ありません!

気に入って頂けたら幸いです。

お読み下さりありがとうございました。