理佐side
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友梨奈と恐怖映画を観る事にした。
ゾンビ映画をチョイスしてお菓子を食べながら観ているとグロテクスなシーンに友梨奈は私の腕にしがみついてきた。
「怖い...?」
「っ...うん...っ」
「大丈夫だよ」
「理佐...やだ...」
ぐりぐりと私の腕に顔を擦らせて画面を観ない様にしている友梨奈。
「友梨奈ちゃん、そんなに怖くないよ?」
「ちゃん付けやめて」
「だって可愛いんだもん」
「可愛くない...ひい...っ!」
「ははっ」
ゾンビ達が群がって人間を襲っているシーンに友梨奈は悲鳴を上げてまた腕に顔を擦らせる。
「友梨奈怖いの苦手?」
「うん...っ」
太腿に乗ってきて抱きつく友梨奈をクスクス笑いながら抱き締めて私は映画に視線を向けた。
何にも言わず画面を観続けていると友梨奈はつまらない表情を浮かべて私を見つめた。
「...どうしたの?」
「...つまんない」
「私は楽しいけど」
「ん〜理佐」
「なに。どうしたの」
「かまって」
「...可愛い〜。じゃあ友梨奈がキスしてくれたら映画消す」
「別に消さなくてもいいけど...」
「どうする?」
微笑んで友梨奈を見つめるとゆっくり顔が近付いてきて友梨奈からキスをされた。
「...理佐好き...」
「私も好き」
映画そっちのけで友梨奈の後頭部を引き寄せると唇を貪りあった。
「んふ...っ」
鼻腔から抜ける甘ったるい声をもらす友梨奈に目を細め、噛みつく様に何度も唇を啄んでゆっくり離すと肩で息をして呼吸を整える友梨奈の頬を優しく撫でた。
「友梨奈可愛い」
「理佐は綺麗」
「ふふっ。どの辺が?」
「全身」
「全身?あんまり言われた事ない」
「身体のラインも綺麗だし、顔も整ってる」
「そうかな?友梨奈も綺麗だよ?」
「全然違う。私猫背だし綺麗じゃないよ」
「じゃあ可愛い」
「可愛くない」
頑として納得しない友梨奈にクスクス笑ってぎゅっと抱き締める。
すると、抱き着いてくる友梨奈の髪を撫でた。
さらさらで艶々の髪を梳いてTVを消した。
「...観ないの?」
「うん。友梨奈とこうしてた方が楽しいから」
「...理佐」
「ん?」
「好き...っ」
「うん、知ってる」
「んふふ」
友梨奈は嬉しそうにはにかみ、私の唇にキスをしてきた。
私も目を細めて口付けを受けた。
唇が離れるとぎゅっと抱き締める。
「もうお風呂入っちゃおっか」
「うん」
早めだけどお風呂入ってあとはダラダラしとこう。
「今日シャワーだけにする?」
「うん」
「友梨奈先に入ってきていいよ」
「やだ」
「んー分かったよ。一緒に入ろう?」
「やったっ」
それから友梨奈と新しい下着だけを持って一緒にお風呂に入った。
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お読み下さりありがとうございました。