友梨奈side
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お湯が沸きましたと機械音のアナウンスが流れて理佐は寝室に行ってショーツを二人分持ってきた。

「友梨奈ーお風呂入るよー」
「はーい」

理佐の後を追って脱衣所に着くと裸になる。
ショーツだけを洗濯機に入れて二人で浴室内に入った。

「理佐、」
「分かってる。髪洗って?でしょう?」
「んふふ」

シャワーヘッドを持った理佐はお湯を出して脚から順番にかけていき頭を濡らした。
そして髪を洗ってもらった。
身体は自分で洗い、泡を流すと湯船に浸かった。
理佐が入って来るのを待って理佐を見つめる。
しばらくして全身を洗い終わった理佐は湯船の中に入ってきた。

「友梨奈、おいで」
「うん」

理佐の太腿に座って抱きつく。
理佐は優しく包み込んでくれた。

「友梨奈とこうしてると落ち着く」
「私もだよ。寝ちゃいたい」
「寝ちゃうの?」
「うん」

身体を離すと角度を変えて私から理佐に唇を重ねた。
ゆっくり唇を離そうとすると理佐は後頭部を引き寄せまた唇が重なり合った。

「ん...っ」

私は理佐の肩に手を置いて理佐の口付けに応えた。

「理佐...好き...」
「私も...」

口付けの間に呟き更に口付けは深さを増した。
息を吐こうと薄く開いた唇に理佐の舌が侵入して短い私のそれと絡ませる。
目を開けると理佐も目を開けていた。
見つめ合うと胸がドキドキした。
視線を離せない中で絡み合う舌に顔に熱が集中する。
ゆっくりと唇が離れる。

「理佐...好き...大好き...」
「私も大好きだよ」

ぎゅっと抱きつくと理佐はふふっと笑って強く抱き締めてきた。

「もう上がる?」
「うん」

身体を離して浴室から出るとバスタオルで全身を拭き、新しいショーツに脚を通してTシャツとパジャマを着た。
理佐も同様に着替えてドライヤーで髪を乾かし始めた。
私はリビングに行くとソファーに座ってTVをつけて番組を観た。
カワウソの映像が流れて食い入る様に画面を見つめる。

「可愛い〜」

しばらくカワウソの映像を観ていると理佐がドライヤーを持ってやって来て床に座ってと言われたので床に座った。
理佐はドライヤーで髪を乾かしてくれた。

「友梨奈カワウソ好きだねー」
「うん。似てるって言われたからそれから好きで」
「友梨奈とカワウソ...うーん似てるかな」

こっち向いて、と言われ、くるりと回って理佐を見上げる。
前髪を乾かしてくれて目を閉じてじっとしていた。

「よしと、乾いたよー」
「ありがとう理佐」
「歯磨きして寝ようか」
「うん」

理佐がドライヤーを持って洗面台に向かうのをTVを消して後を追った。
しゃがみ込んで理佐と一緒に歯を磨く。
丁寧に磨いた後、口をゆすいでうがいをした。
理佐を待っていると口をゆすぎ終わった理佐が手を繋いでリビングの電気を消して寝室に行った。
私が先に寝そべって理佐も入って来ると腕枕をしてくれた。
私は安心してぎゅっと抱きつくと理佐は布団を手繰り寄せて抱き締めてくれた。

「友梨奈おやすみ」
「理佐もおやすみ」

髪に鼻先を埋められて擦り寄ると理佐はリモコンで電気を消して更に抱き締められて目を閉じた。








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お読み下さりありがとうございました。