理佐side
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真夜中に目が覚めると友梨奈の姿が無かった。
「友梨奈...?」
リビングに向かうとソファーで横たわって眠っている。
「友梨奈」
頬を撫でて名前を呼ぶとうっすら目を開けて私を見つめた。
「どうしたの、こんなとこで寝て」
「...思い出しちゃって...」
「...起こしてくれれば良かったのに」
「出来ないよそんな事」
私は友梨奈の頬を摘んだ。
「...いひゃい」
「友梨奈のばか。私は友梨奈のなに?」
「...こいひぃと」
「分かってるじゃん。なら、起こす事」
「ひゃい...」
「良い子」
摘んだ手を離してその頬に口付けた。
「理佐は?大丈夫?」
友梨奈の手が私の額に触れる。
「熱いじゃん」
「友梨奈が布団に来てくれるなら寝る」
「行くよ。行くから」
起き上がった友梨奈は私の手を掴むと寝室へと向かい、ベッドに横たわった。
私もベッドに入って友梨奈の方を見て寝そべった。
「理佐、こっち来て欲しい」
「うん」
友梨奈の右側の方に移動すると右腕に抱きついた。
「理佐おやすみ」
「おやすみ友梨奈...」
目を閉じてさすがにしんどくて私はすぐに眠りについた。
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翌朝、目を覚ますとまだ身体の怠さが残っていて、友梨奈を跨いでリビングに行くと熱を計った。
ソファーに寝そべると目を閉じる。
しばらくして体温計の音が鳴り、目を開けて表示を見た。
37度7分...昨日よりはマシになったけど。
深い溜め息を吐いた。
「理佐ー...いたっ...」
寝室の壁にぶつかってる友梨奈にクスクスと笑った。
「大丈夫?」
「痛い...」
私の側にちょこんと座っておもむろに額を触ってきた。
「まだ熱いね...」
「37度7分」
「高い...」
「友梨奈〜」
抱き締めて友梨奈に甘えた。
「理佐、お粥食べて薬飲もう」
「うん」
友梨奈は昨日の残ったお粥を温めにキッチンに行った。
友梨奈が戻って来るまで仰向けになって目を腕で覆った。
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短くてすみません。
お読み下さりありがとうございました。