理佐side
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ケーキを分け合って食べ終えると、後片付けをし、二人で歯を磨いた。
磨き終わると携帯を持って寝室に向かった。
横になると友梨奈は私に背を向けて携帯を充電しながら弄っていた。
「友梨奈ぁ」
「ん?」
「寂しい」
「ごめん」
携帯を台に乗せてくるっと私の方を向いた。
可愛い。
顔を破顔させていると友梨奈は?っていうような表情を浮かべていた。
「友梨奈」
「?」
「〜っ、可愛い」
「可愛いくない」
「私にとっては可愛いの」
腕を伸ばすと友梨奈が頭を乗せてくる。
頬を撫でられて目を細めた。
「理佐、綺麗」
「そんな事ないよ」
「綺麗なの」
「友梨奈の心の方が綺麗」
「理佐も」
どっちも引かずの状態に二人して笑いあった。
ぎゅっと抱き締めて友梨奈の髪に鼻先を埋める。
甘い匂い。
なんでかな。おんなじシャンプー使ってるのに。
「友梨奈、もう寝よう」
「うん、おやすみ」
「おやすみ」
リモコンで電気を消すと友梨奈は擦り寄ってきた。
私は友梨奈の髪を撫でて目を閉じた。
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翌朝、携帯のアラームで目を覚ました。
友梨奈はまだ夢の中。
起こさない様にベッドから抜け出すとリビングに行って二人の制服とネクタイをハンガーから取って寝室に戻る。
顔と歯を磨きに洗面台に向かい、ネットで髪を上げて顔を洗い歯を磨いて口をゆすぐ。
それが終わるとネットを外し、寝室に行きパジャマを脱いでブラジャーを着ける。
制服を着てキッチンに直行するとお弁当にご飯を詰めてテーブルに置き少し冷ましておく。
昨日友梨奈が作ってくれたお味噌汁を温め、目玉焼きを作った。
それをお皿に乗せてテーブルに並べる。
時計を見ると友梨奈を起こしに寝室へと向かった。
ベッドに座り、友梨奈の白い頬を撫でる。
「友梨奈、起きて」
「...ん...?」
「学校に遅れるよ」
「んふ...まだ眠たい...」
「起きないとちゅーするよ?」
「んふふ...いいよ」
顎を掴んで唇にキスをした。
ちゅっちゅと音を立てて何度も唇を奪った。
「起きた?」
「んー...起きた」
「制服ここにあるからね」
「ありがとう...」
友梨奈は眠たい目を擦って起き上がると洗面台に行った。
私はご飯を茶碗に盛り付けて並べ、お味噌汁も置いて友梨奈が来るのを待っていた。
やっと来た友梨奈はまだ眠たそうにしている。
「理佐、ご飯ありがとう」
「いいえ。あ、友梨奈ネクタイ曲がってる」
なんか私奥さんみたい。
旦那さんのネクタイを直すみたいで。なんて思っていると友梨奈はありがとうと言って手を合わせご飯を食べ始める。
私も食べ始めると友梨奈が美味しいと言ってくれた。
「ただの目玉焼きだよ?」
「うん、でも美味しい」
友梨奈は優しくて良い子だなぁ。
その後黙々と二人でご飯を食べ終えて食器を洗おうとすると友梨奈が私がやると言ったのでお任せした。
洗い終わり、タオルで手を拭く友梨奈に抱きついた。
「ありがとう友梨奈」
「こっちこそありがとう」
可愛くて仕方がない。
頬にキスをすると恥ずかしそうにはにかむ友梨奈。
そこがまた可愛いんだよね。
なんて思っている内にもう出なきゃ行けない時間になって寝室に友梨奈と行ってブレザーを着てスクールバッグを持った。
お弁当を袋に入れて友梨奈に渡すと嬉しそうにバッグの中に入れた。
私も自分のお弁当箱をバッグに入れて玄関に向かった。
友梨奈も後から付いてきて靴を履くと、一緒に外に出る。
鍵を締めて、友梨奈の手を絡めて握り学校へと歩き出した。
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お読み下さりありがとうございました。