理佐side
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「友梨奈お風呂入っちゃおっか」
「う、んっ」

友梨奈の声がだんだんと発せれる様になって良かった。
嬉しそうにはにかむ彼女に私もつられて微笑む。
友梨奈とショーツだけ持って脱衣所に向かうと二人して裸になり浴室に入った。
お湯を張ってその間に椅子に友梨奈を座らせる。

「髪洗ってあげる」
「あ、り、がとう」

シャワーを出して適温になると濡らすよ、と言って頭を濡らす。
まただ。お湯がかかると友梨奈は一瞬びくっとする。
トラウマになってる。
髪を洗ってあげると友梨奈は私を見上げる。

「ん?」
「きもち、いい」
「寝ちゃだめだよ?」
「んっ」

悪戯っぽく微笑んで泡を洗い流すとコンディショナーを付けてそれもまた洗い流す。

「身体は自分で洗う?」
「ん」

ボディソープで身体を洗う友梨奈は綺麗だった。
でも彼女は自分の事を醜いと言う。
そんな事ないのに。
身体を洗い終わった友梨奈に湯船に入っててと告げると頷いて湯船に入った。

私も髪を洗い、身体を洗う。
友梨奈は湯船の縁に両手を置いて見つめてる。

「どうしたの?」

微笑んで尋ねると首を左右に振りお湯が溜まるまで友梨奈は膝を抱えた。
シャワーで身体の泡を洗い流すと、湯船に入る。

「友梨奈おいで」
「りさ」

私の太腿に座って抱きついてきた。
ぎゅっと抱き締めて友梨奈のやけどにキスをする。

「りさ、き、たないよ」
「汚くないよ綺麗だよ。友梨奈、自分の身体にコンプレックス感じてるの分かる。でも友梨奈の頑張った証だからそんな事言わないで」
「...でも...み、にくい」
「こら、そんな事言うとキスするよ」

身体を離して目を伏せる友梨奈。
抱き締めて背中を撫でる。

「りさ...あり、がとう」
「ありがとうはいらないの」
「でも、」

喋ろうとした友梨奈の言葉を遮って唇を奪った。
角度を変えて何度も何度も啄んだ。
ゆっくり唇を離すと友梨奈の頬が紅潮していた。

「友梨奈の身体は綺麗。分かった?醜いとか汚いとか次言ったら怒るよ?」
「...ん、わかっ、た」

目を伏せて頷く友梨奈を抱き締める。
お湯が腰上まできて冷えてはダメだと友梨奈の身体に優しくお湯をかける。

「友梨奈気持ちいい?」
「ん」

ぎゅっと抱きついてくる友梨奈に微笑んで何度もお湯をかけた。
胸が当たってるけど今更か。なんて思ってふふっと笑うと身体を離し私を見つめる。

「何でもないよ?」
「う、そ」
「んー、いや胸が当たってるなぁって」
「!」

友梨奈は顔を真っ赤にさせて自分の胸を腕で隠す。
いやいや、もう見てるから。
吹き出して笑うと友梨奈はくるんと回って背中を向けた。

「よいしょっと」
「!」

お腹に腕を回して引き寄せた。
背中に私の胸が当たる。

「もう見慣れてるよ?」
「りさ、えっち」
「あー、そう言う事言うんだ」

黙っているとちらちらと振り返る友梨奈。
可愛いなぁ。でもわざと拗ねたフリをする。
またくるんと向かい合わせになった友梨奈は腕を胸から離して見つめてくる。

「りさ...?」
「...」
「ご、めんね?」
「...嘘だよー」
「!も、うっ!」

頬を膨らませて怒る友梨奈にクスクス笑う。
抱き締めて膨らんだ頬にちゅっとキスをした。
すると頬は萎み友梨奈も微笑む。
そして友梨奈から唇にキスをしてきた。
目を細めて微笑んだ。
自然と止まるお湯に友梨奈と私は肩まで浸かり「50数えたら出よっか」と呟くと友梨奈は頷く。

「いーち、にー、」

私が数えて友梨奈は頭を軽く揺らす。
それがしばらく続いて50になると、二人して湯船から上がって浴室を出た。
バスタオルで友梨奈を拭くと自分の身体を拭く。
友梨奈は下着を身につけ部屋着を着て、リビングに向かった。
私もパジャマを着て先にドライヤーで髪を乾かす。
少しして髪を乾かし終わり、ドライヤーを持ってTVを観てる友梨奈を跨いでソファーに座ると髪を乾かしていく。

「友梨奈こっち向いてー」

くるっと正面を向いた友梨奈の前髪を乾かす。

「はい、終わり」

コームで整えると「あ、りがとう」と言う友梨奈に「はいね」と微笑んでドライヤーを片付けに行った。

ご飯どうしようかな、なんて考えてるとTVで醤油ラーメンの特集がやってて友梨奈が食いつく様に観てて笑った。
そんなに醤油ラーメン好きなの?
そういえば残り2つ醤油ラーメンあったよなぁ。
鍋にお水を入れて点火した。

目の前に醤油ラーメン出したら喜んでくれるかな。

お湯が沸くまでソファーに座って友梨奈と一緒に特集を見ていた。









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お読み下さりありがとうございました。