仕事が終わりクタクタになりながら帰路を歩いていると、家のマンションの端に大きな段ボールが置いてあった。

「...なにこれ」

覗いたらいけない様な気がして、でも、放って置いたら大変かも、なんて思ったりして。



大きな段ボールの前で悩む事数分。


私は「開ける」という選択肢をした。


そろりと開けていくと人が横たわっていた事に気付き驚いた。



「えっ、し、死んでる...?」



ヒールで軽く蹴ってみた。



「ん...」



声を漏らした人にほっとするがこのまま見過ごす訳にもいかない。



警察を呼ぶ。そうだ。その手があった。




携帯を取り出してかけようとした瞬間、手が伸びてきて「やめて...」と小さな声がした。



段ボールに入っている人が私の手を弱々しく掴んでる。




えーーーどうしたらいいの?!










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