私が泣き止むまで理佐はずっと抱きしめていてくれた。
「友梨奈...大丈夫?」
「...ん」
ぎゅっと理佐に抱きつく。
理佐といると安心する。
「今日から一緒だからね」
「...ふふっ。うん」
「...友梨奈、そうやって笑っていて」
「?」
「辛い友梨奈を見たくないから」
「理佐...」
切ない表情を浮かべ髪を撫でられる。
心配かけさせちゃってるな。
左頬の涙の跡を撫でる理佐がそのまま頬に口付けてきた。
「今日はお粥にしようね」
「うん。梅干し入りお粥がいい」
「分かった。それまで一緒に布団で寝よ」
お姫様抱っこされて寝室に連れて行かれると、ベッドに寝かされ、理佐も入ってきて腕枕をしてくれた。
「痛くない?」
「大丈夫だよ。何より友梨奈をぎゅっと抱きしめて寝たかったの」
「そうなの...?」
「うん。久しぶりだからね」
言われた通りぎゅっと抱きしめた理佐に、私も抱きついて脚を絡めた。
そして目を閉じた。
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数時間後、私が目を覚ますと理佐の安らかな寝顔があった。
綺麗な寝顔...。
そういえば、あんまり一緒に寝た事無かったな。
告白されてちょっとしてから摂食障害になっちゃったから。
入退院の繰り返しだったもんな。
それでも理佐はほとんどお見舞いに来てくれた。
仕事で疲れてると思うのに。
ご飯だって、私が食べたくなかったら無理して食べなくてもいいよ、と微笑んで言ってくれた。
だから理佐は一番の理解者。
ムギュッと抱きついて擦り寄る。
「ん...」
更に強く抱きしめられた。
私ももう少し寝よう。
再び目を閉じた。
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短くてすみません。
読んで下さりありがとうございました。