続き~むすこが教えてくれたこと。 | 子育ても暮らしも。シンプルに、丁寧に。
前記事、むすこが教えてくれたことの続きです。

今回はすこし掘り下げて書いてみるので
長くなります。。



わたしが抱っこを学ぶ上で
とても興味深い説がありました。


アメリカの発達心理学者・エイスワース氏は
母子関係を3つのタイプに分類しています。


①安定型
こどもの要求に即座に対応するタイプ。
この母親に育てられた子どもは、母親が自分の要求にすぐ反応することが
わかっているため、母親を安全基地として利用できるようになります。
たとえ、母親が視界から消えたとしても、
またすぐに戻ってくると確信しているので、不安にならない。
そして、そこから探索行動へと発展していくことができる。


②アンビバレント型
子どもの要求にはなかなか反応しないタイプ。
このタイプの母親に育てられた子どもは不安におびえてよく泣く。
母親の反応を信頼できないので、少しでも母親が離れると分離不安を示す。
母親から離れて探索行動に出かけることも少ない。


③回避型
子どもの要求に拒否的反応をする。
子どもは拒否されるつらさを予め回避しようという防衛行動をおこして、
自ら母親と距離を置こうとする。


またこの分類はのちの恋愛パターンにも当てはまるという研究も
別の心理学者によって発表されています。


安定型のタイプは、ひとを信頼すること、関係を築くこと、
それを続けることが自然とできる力が備わっていて、
自分の要求と他人への依存のバランスがうまくとれる傾向にある。


アンビバレント型のひとは不安定になりやすく、相手の反応に過敏に左右され、
一目ぼれしたり、のめり込んだり、必要以上に嫉妬したりと感情の起伏が激しい特徴がある。

一方、回避型は他者への不信感が強いため、他者の行為や関心を過小評価し、
親密な関係を持つことに不安や恐れを抱きやすい傾向がみられる。


乳幼児期の母親との関係、スキンシップが
このように人格形成、恋愛パターンに影響してくるという研究結果があります。


これを読んだときにはじめて
あれ?
わたし、アンビバレント型にとてもよく当てはまるんだけど。。と思いました。





そして、山口創先生の本の中では

同性の親しいひとに、がんばれ!と肩をポンっと叩かれたり
元気を出してと背中をさすられたときに、励まされたような感じがしたり
こころが落ち着くような感じがするのは
幼少期のスキンシップによる肌の記憶からで、
もしそれを不快と感じるひとは幼いころのスキンシップが足りなかった傾向にあると思われます、というような一節がありました。(そんなニュアンス。曖昧ですみません)

これもまた私には興味深く
試しに夫に聞いてみると
落ち着く感じもわかるし、なにも嫌じゃないよ?って当たり前のように言っていたけど
わたしはまさにそれを不快と思うタイプです。

ひとに触れられることも
肌と肌が触れることも
モノを共有することも
不快と思うタイプなんです。
それが親しいひとでも身内でも。


母のスキンシップが足りなかったのかは定かではありません。
いまさらそれを確認しようとは思いません。
母の性格をよく知るわたしは、きっとそれは母にとっては
自分の子育てを否定された、と感じてしまい自分を責めることになると思うので。

それにわたしはそこをどうこうは全く思っていないのです(^-^)


わたしは昔も今も母とは仲が良く、
学生の頃からなんでも話す関係です。
母なりのカタチでわたし(と妹)を愛してくれています。
でも、触れ合いや抱くことを学ぶいま、
改めて思い返すとわたしは母の「ぬくもり」って思い出せません。

どちらかというと
母も触れること、触れられること
モノを共有することなどを好まないひとです。


精神的な愛情、ぬくもりは思い出せるのですが
肌と肌、抱っこのぬくもりが思い出せないのです。

それともうひとつ。
うちはどちらかと言うと
勉強ができること
いい学校に進学すること
いい会社に勤めること
お金のあるひとと結婚すること
そういうことがいいことだと
そういう友だちや親戚の話を聞くと
〇〇ちゃんちはいいわね、と言われるような
そういう家庭でした。

だから私は母と同じ短大に入り
父と同じ企業に就職しました。

そうすることで
少しは認めてもらえるような気がしていて、ね◎結局そんなことはなんの意味もなかったんだけど。

結局会社も2年で辞めて
少しの着替えだけ持って
家も仕事も決めないまま
北海道から東京に出てきて
それからもまた波瀾万丈なのですが^^;




そんなわたしは
これ読む限りでは、まさにアンビバレント型の人生でした。


こんなわたしがいつからか気がついたら、
世界がまあるく見えて
出会うひと、関わるひとに感謝するようになり

どうせあなたもあなたもわたしから離れていくんでしょ。って思ったり
そんなことを前提に人間関係を築いたり
距離をとることもなくなり

ないものを求めることもなく
あるものに感謝するようになり

たとえよくないことが起きたり
いやだなと思うひと、出来事があっても
それを否定的にならず
ありのまま受け止めるちから、
そして前向きにとらえられるチカラが自然と湧いてきて

漠然とした大きな不安に襲われることも
意味もなく大きな声で泣きたくなることも
どうせ自分はひとりなんだっていう絶望的な孤独感に襲われることも
なーーーーんもなくなって

人生はなんて穏やかでやさしいものだ、と
こんなにたくさんのひと、ものに囲まれて
もう何もいらないくらいに
しあわせなんだと心から思って過ごせているのは


ぜんぶぜんぶ
むすこに触れること、抱くことで
わたしのなかに生まれたものだったんだ。



って、そう気づいたのです。


山口先生の本の中にも

スキンシップの記事を読んで
「自分こそ子どものころにスキンシップが足りなかったのかもしれない」と気づいたお母さん、
お父さんがいるかもしれませんが、大人になってからでも手遅れではありません。

こどもと楽しく触れ合うことで、
親もスキンシップの恩恵をたくさん受けることができるので安心してください。

と、ありました。

おお。お。
まさに!!


赤ちゃん(こども)に触れること、抱っこすることで
お母さんの自己肯定感が高まるって
抱っこの勉強をする上で、見たり読んだりしていたのですが
それも漠然とはイメージできるけど、
自分の中に落とし込めるまで理解できなくて。


つまりどういうことだろう、って
あと一歩そこを踏み込みたいけど
わたしにはわからないって
ずっとずっと考えていたけれど


あーーーーーーーーー。
こういうことだったんだぁぁぁ。って。


そもそも
わたしは「自己肯定感」っていうことばを知ったのも、子育てやベビーマッサージを教え始めてからで。
それが低いとか、それを高めるとか、自分に対しても子どもに対しても意識するようになったのは最近のことです。


そんな中で
ずっとむすこに触れ続けてきて
毎日まいにち抱っこしてきて
だいすきだいすき、産まれてきてくれてありがとうーーって
毎日毎日ちゅっちゅしながら伝えている中で
何となくむすこの自己肯定感を高めているつもりだったけど

いつしか彼がわたしの自己肯定感を高めてくれていて
こんなにもこんなにも私のこころをあっためてくれていたんだ。


って、5年目にして気づきました。


ときどき、むすこは空の上にいたときの話をしてくれます。
ママ(わたし)がいい、ってぼくがかみさまに言ったんだよ。って言ってくれます。


こどもは
ママをたすけるために
笑顔にするために産まれてきてくれるって
本当だったんだ、ね。



むすこが居なかったら
きっと夫とももう一緒にいなかったと思います。

すべてに対して敵を見るような尖ったきもちで生きていたと思います。

なんにも誰にも期待しないし
別にいつ死んでもいいし、
今が楽しければいいや、くらいにしか人生思っていなかったと思う。

自分のことも
ひとのことも大切にできないような人間だったと思います。

恋愛においても
相手は信用しないくせに依存するような、
うっとおしい女だったと思います。笑

まあ、それでもそれなりに人生楽しんではいたのだけれど。




触れること
抱っこすることって

無限の可能性を秘めています。

赤ちゃんにとってもママにとっても。

それだけで世界は変わるよ。

人生変わるよ。



って、身も以って感じたこと
むすこが命をかけて教えてくれたこと
やっぱりわたしは伝えていきたい❤


いろんな経験をしたり
いろんな思いを経てきたからこそ
わかることや寄り添えることがあります。

たとえば受験とか就職など
そういうことではとくに苦労しなかったし
なんでもだいたい思い通りに過ごしてきて
いつでもどこでも人間関係もそれなりに楽しくうまくやってきたけど

根っこの部分は腐っていた、
いや、半分死んでいたかも。。

(それでもそんな私を理解して、10代20代と今も変わらず側にいてくれる友だち。本当に大好きで大切で感謝しています(>_<))

でもね、だからって
自分の生きてきた時間
どれも無駄とは思わないし、
そんな頃の自分も嫌いでもないし
忘れたい過去、でもないです。

どれもこれもあってこその「今」で「自分」だから(*^^*)

だから、産んでくれた母のことも
もちろん感謝しているし、だいすきです。

母なりに一生懸命わたしに向きあって
育ててくれたことはわたしがいちばんよく知っています◎


親子のカタチってそれぞれだけど

でも!!

やっぱり♪
いーっぱい触れて、抱っこしようね(*^▽^*)って大きな声で伝えたい!デス。



めっちゃくちゃ長くなりましたが
わたしがむすこと過ごす中で気づいたこと
最後まで読んでくださった方は
ありがとうございました◎

むすこが作ってくれた結婚ゆびわ。
「星のなかにハートがあるんだよ。
ママぼくとけっこんしようね。」だって。ありがとう、ね。