先日のこと。
会話の流れから、こう聞かれた。
「何の制限もなくて、どんな能力も備わってたら何になりたい?」
一緒に話していたひとたちは
「アーティスト!」
「ミニチュア作家!」と答えたが
私は、その場でパッと答えられなくて。
「うーん、思いつかないな」って言って、
その話は終わってしまった。
その瞬間から、頭の中はこう。
つまらない人って思われたかな。
せっかく話しかけてくれたのに。
芸能人?いやいや。
政治家?いやいや。
投資家?ないない。
英語を使う仕事?って、なんじゃいそりゃ。
医者?なりたくないない。
CA?ちがうちがう。
あ、占い師とか?……
あ、ネトフリで細木数子見たばかりだから影響されてる。
またこれだよ。
でも、待てよ。
占い師いいな。
え?占い、よくない?
私、向いてる気がする。
でも、ドラマの中でも10年勉強するって言ってたから
今から始めると57歳!
いやいや。今から四柱推命の勉強は無理だよなー。
って、何も思いついてないどころか、
一瞬でめちゃくちゃ脳内動いてる。
イメージでいうと、
蜘蛛の巣が張り巡らされているみたいに。
真ん中に「なりたいもの」があって、
その周りに同時にあらゆる思考が走る。
それと同時にまわりに
さらに小さい蜘蛛の巣がいくつか並行して動いてて、
眠りに落ちる寸前までずっと
頭の中では大小様々の蜘蛛の巣がぐるぐる。
しかもこの「制限がなかったら、なりたいもの」の蜘蛛の巣は
数日経った今もまだ脳内に居すわっている。
47年間、これが普通だった。
でも最近知ったんだけど、
「うーん、思いつかないな。……あ、それより今日のお昼何食べよう」
で終わる人が、いるらしい。
それ以上でも、それ以下でもない。
シンプルにそれだけ。
それを知って、
え。ええっ!?
その後、どこにも広がらないの?って。
そんな一瞬で終わりにできるの!?ってとても驚いた。
一本の線で終われる人の頭の中。
私は味わったことがないから、正直よくわからない。
でもきっと。
その人にはその人の見え方があって、
私には私の見え方がある。
私は47年間、「考えすぎる」「気にしすぎ」
「頭を休めたほうがいい」と言われながら生きてきた。
だからずっと、
みんなも同じように考えていて、
私だけがうまく処理できていないんだと思っていた。
ところが、
そもそも頭の中の動き方そのものが違う人がいることを知った。
一本の線で進む人。
蜘蛛の巣みたいに広がる人。
どちらが優れているとか、
どちらが正しいとかではなくて。
ただ、見ている世界が少し違う。
私は一本の線の世界を知らないし、
一本の線の人は蜘蛛の巣の世界を知らない。
そう思ったら、
「なんでそんなこともわからないの?」も、
「なんでそんなに考えるの?」も、少し減る気がした。
そして、それは子育てでも通じること。
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