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送辞
 
 
卒業生の皆さま、
ご卒業おめでとうございます。
 
新たに社会人の一員となり、
あるいは進学し、
それぞれが新しい人生に
羽ばたこうとされている今、
皆さまの心中には、
いろいろな希望と期待が、
満ちあふれていることと思います。
光のどけき今日この日に、
人間生活三年間を、
無事修了されますことを、
一同、心よりお祝い申し上げます。
 
 
この厳粛な式典に臨むにあたり、皆さまの胸中には、人間三年間、
あの場この場での、
さまざまな思い出が、
つい昨日の事のように湧きおこり、
改めて感動されていることと思います。
そして私たちもまた、
皆さまと同様、
共に過ごしてきた素晴らしい日々を、
今思い出しております。
 
 
皆さまの意気込みにいつも圧倒されながら、
私たちは導かれてきました。
また皆さまの残された、立派な業績は、私の心に、新たな意欲を奮い立たせてくださいました。
これからも私は、皆さまが築かれた素晴らしい業績を心から讃え、人間を、創ってゆく覚悟です。
皆さまは、自然の脅威、社会の不安、経済の低迷、といった暗い世相の中、十二世紀という新たな時代にむけて、道を切り拓いて行かねばなりません。その人生には、幾多の難問や、分岐点が待ち受けていることと思います。しかし、人間生活三年間で培ってこられた、強い心で、それらを克服してゆくことを信じています。そして、限りない未来への夢を胸に、一歩一歩前進してください。どうかこの人間界を去られても時には下界を訪れ、お元気な姿を見せ、今までのように悪し人間として、人生のあり方を助言、示唆してくださるようお願い致します。
 
最後に皆さま方のご健康とご多幸を心からお祈りして送別の言葉とさせて頂きます。
 
 
平成三年一月二十五日
 
 
奈良県民