今月のゾイド以外(2009年4月)
■DVD

ドルアーガの塔~the Sword of URUK~第2の宮 初回限定版 [DVD]
初回限定版にはサントラCDが付属。一期第8話で流れた元祖『ドルアーガの塔』の曲も収録されており満足。
■映画
『レッドクリフ PartII』
少し三国志を知っている人であれば自分の中の三国志像があるのでこの映画には不満が出るのではなかろうか。
私の場合はこうだ。予告編で黒衣の人物のカットがあったので「龐統か?」と期待していたのだが、実は小喬だった。というか、龐統自体が出てこない。となると当然「連環の計」も無い。そればかりか「苦肉の計」も無かった。おいおい、赤壁の戦いの見所がごっそり無くなっているではないか! それなのに孫尚香とサッカー青年のエピソードとかいらないシークエンス入っているし。がっかりだ。アクション映画としての換骨奪胎だとか、監督がどうしても入れたいテーマとか、そこらへんも分かるのだが……
私にとっては林志玲の美貌くらいしか見所がない映画だった(そういえば以前、当ブログで林志玲を取り上げたことがあったな)。ただ大金をつぎ込んだだけあって、三国志に全く思い入れのない人であればスペクタクル娯楽超大作として楽しめるとは思う。
全然関係ないけど、黄蓋が北大路欣也に似すぎ(笑)。
『おっぱいバレー』
最初の試練はチケットを買う時。女性スタッフに「おっぱい」と言うのは大変気まずかった(苦笑)。
さて感想。
男子中学生こそが世界で最も愚かな生物であることに疑いの余地はないが、劇中の中学生の馬鹿さはどこか嘘っぽいし、突き抜けてもいない。そのため、あと一歩のところで傑作になり損ねている印象だ。そこそこには面白いんだけど。結局、綾瀬はるかのおっぱいを拝めなかったのも残念だった。
しかし、女子中学生のブルマーやレオタード姿が見られる点だけは手放しで賞賛したい。
『スラムドッグ$ミリオネア』
あれ、こんなもんでオスカーなのか? というのが正直な感想。必ずしもそれが悪いわけではないが、ご都合主義のファンタジーであることは否めない。過酷なインド社会が背景にあるだけに、それが浮き彫りになってしまった。
ところで最終問題が簡単すぎるのには驚いた。あの問題、日本版ミリオネアでいうと八問目程度の難度じゃないか?
『鴨川ホルモー』
時間つぶしのつもりで、全く期待しないで観たら意外と面白かった。
式神が出てくるまでの展開が冗長にも感じたが、「四条烏丸交差点の会」あたりからジワジワ来る。本作に通底する、ジワジワ系の笑いだ。「レナウン娘」とか「敦盛」とか。ジワジワ感を出すために演出も細かく丁寧だ。チョンマゲの直前に一瞬、安土城の模型が映ったり。
中身は全く無いが、ジンワリと笑えて栗山千明のかわいさも再確認できる。
■アニメ
『クイーンズブレイド』
アニメは普段あまり見ないのだが、今期は二本視聴。一つ目は驚異のおっぱいアニメとして話題をさらった『クイーンズブレイド』。
『クイーンズブレイド』はチト特殊な形態のゲームブックが原作。二十年前から存在する『ロストワールド』というゲームがそれで、ソフトバンクが邦訳版を出していた。中学時代によく遊んだものだ。長年、復刊しないものかと思っていたのだが、思いも寄らない形でそれが果たされることになる。ホビージャパンが『ロストワールド』の権利を取得し、キャラクターの絵だけを露出度の高い美少女にすげ替えて出版したのである。これが『クイーンズブレイド』だ。元は汗くさい洋物ファンタジーだったので硬派ゲーマーは面食らった。


まさかこの企画が当たるとは当初考えもしなかったのだが、漫画、小説、ドラマCDと関連商品も次々に展開。「キャストオフ」の代名詞ともなったクイーンズブレイドのフィギュアは初日予約完売の人気シリーズに成長。
そしてついにアニメ化。乳首が乱舞する世界に、『ロストワールド』世代は唖然とするばかりだ。俺たちの愛した、あの硬派な『ロストワールド』はどこへ行ってしまったのか……
本気でBD導入を考えはじめました!(゚∀゚)
『グイン・サーガ』
原作は百巻超で今なお書き継がれている和製ファンタジー小説。私が小学生の頃にはすでに一人汗牛充棟状態に達しており、とても手を付ける気にはならなかった。
それが今回、猫耳・乳首・ハイレグと三拍子揃ったアニメになった。活字よりハードルが下がった分、二十数年来の「興味はあるんだけど……」という思いを成仏させられそうだと少し期待していたのである。
視聴してみれば初っぱなからぎゅうぎゅう詰めの様子だ。原作16巻までを2クールで終わらせる予定らしいが、一話冒頭はもはや神の領域。城が敵国に攻められ、双子の王女・王子が落ち延びるシーンが描かれているのだが、王女たちの従兄がタツノコアニメのヒーローのごとく颯爽と高所から飛び降りて登場! 「ここは任せるんだ!」と大見得を切る。あまりの格好良さに「もしかしてこいつが主人公?」と思ったら五秒後に矢を射かけられて退場! 出てきた意味がねぇ! 予想だにしない展開に思わず爆笑してしまった。まさに出落ちである。そして早口で途切れなく説明台詞を吐きながら双子を逃がす大臣。まだ始まってから三分くらいしかたっていないのに腹筋は限界に追い込まれた。ギャグなの? もしかしてギャグなの?
そして主人公、豹頭の戦士・グインさんの超人的な戦闘力の描写がまた凄い。敵兵をチョップで地面にめり込ませたのを皮切りに、自分の倍もの巨体を誇る大猿にジャイアントスイング、剣を投擲→着弾で大爆発など、シリアスな雰囲気とのギャップでギャグ状態。どうしても笑ってしまう。原作ファンの多くはやはり怒っている様子だ。だが原作未読の私はこのフリーダムな演出も「グインさんつえー!(笑)」と楽しめてしまうのだった。
話も次が気になる展開で、次週が待ち遠しい。
『蒼天航路』
実はもう一本チェックしていたが二話まで見て切った。
原作は曹操を主役に据えた同名の三国志漫画。もう、これが大傑作なのだ。作者は、漫画の面白さとは何かを徹底的に追求している。読む側も常に漫画リテラシー能力を高めていかないと、次々に繰り出される斬新な表現について行けなくなる。だがそれがいい。
であるから、これをアニメにする時はアニメの面白さとは何かという点を徹底的に突き詰め、表現の地平を切り開いていかないと『蒼天航路』にならないはずなのである。しかし本作はそうではなかった。アニメとしてはむしろレベルが高いんじゃないかとすら思う。しかし、それでは「足らん!」
■トイ

エクセレントモデルCORE クイーンズブレイドP-9 古代の王女 メナス
日頃ロリコンを自称しているが、実はクイーンズブレイドのロリキャラはそんなに好きではない。メナスが一番好きなのだ。こう、ぶよっとした、だらしない体が。
今回ようやく凄いフィギュア化されたわけだが、キャストオフ前からすでに色々見えている凄い造形。凄い身体の一部が凄いテラテラのグロス塗装というのも凄い。凄いのである。
■書籍

クイーンズブレイド リベリオン「超振動戦乙女ミリム」
新規に作られたキャラが続いていた『クイーンズブレイド』であるが、ここにきて旧『ロストワールド』の「騎士」互換キャラ。旧キャラなのでパリーの判定は弱いが、圧倒的な防御力にものを言わせたごり押し戦法は健在。
無双の攻撃力、鉄壁の防御力の代償にバイブに責めさいなまれるというネタはアホの極みで面白いが、アクション的にはイマイチ。イラストレーターが描いたときはいつもこうなのでしょうがないが。

クイーンズゲイト「運命の子ディズィー」
足を負傷させることでディズィーの攻め手の大半を占めるネクロ・ウンディーネを封じることができる。ここを焦点とした駆け引きが生まれやすくなるわけで、心理戦が面白くなりそうだ。
絵的にもレベルが高い。パースが利いた、躍動感のある絵が目白押し。格ゲースタッフの面目躍如と言えるだろう。

老子 (岩波文庫)
『おっぱいバレー』を見に行ったとき、開演までの時間を書店でつぶした。Amazonを利用するようになってからめっきり書店に行くことが少なくなったのだが、やはり書店には思いがけない出会いがあっていい。長年探していた岩波文庫版の『老子』があったのである。
岩波文庫の『老子』は長らく絶版状態だったのになぜ? よく見れば、実はこれは新訳版であった。ちと落胆。
もっとも、旧版は白文と読み下し文しか収録されていなかったそうであるから、それを読みこなせる教養などない私にとっては現代語訳と豊富な注釈のあるこっちの方が断然良かったのだが。
孔子が究極の理想主義者とすれば、老子は究極の虚無主義者だ。あまりに割り切った考え方にむかつくこともしばしばだが、オカルト者としては東アジアのオカルティズムの源流たる「道」の思想に色々感じ入ってしまうのであった。

ドルアーガの塔~the Sword of URUK~第2の宮 初回限定版 [DVD]
初回限定版にはサントラCDが付属。一期第8話で流れた元祖『ドルアーガの塔』の曲も収録されており満足。
■映画
『レッドクリフ PartII』
少し三国志を知っている人であれば自分の中の三国志像があるのでこの映画には不満が出るのではなかろうか。
私の場合はこうだ。予告編で黒衣の人物のカットがあったので「龐統か?」と期待していたのだが、実は小喬だった。というか、龐統自体が出てこない。となると当然「連環の計」も無い。そればかりか「苦肉の計」も無かった。おいおい、赤壁の戦いの見所がごっそり無くなっているではないか! それなのに孫尚香とサッカー青年のエピソードとかいらないシークエンス入っているし。がっかりだ。アクション映画としての換骨奪胎だとか、監督がどうしても入れたいテーマとか、そこらへんも分かるのだが……
私にとっては林志玲の美貌くらいしか見所がない映画だった(そういえば以前、当ブログで林志玲を取り上げたことがあったな)。ただ大金をつぎ込んだだけあって、三国志に全く思い入れのない人であればスペクタクル娯楽超大作として楽しめるとは思う。
全然関係ないけど、黄蓋が北大路欣也に似すぎ(笑)。
『おっぱいバレー』
最初の試練はチケットを買う時。女性スタッフに「おっぱい」と言うのは大変気まずかった(苦笑)。
さて感想。
男子中学生こそが世界で最も愚かな生物であることに疑いの余地はないが、劇中の中学生の馬鹿さはどこか嘘っぽいし、突き抜けてもいない。そのため、あと一歩のところで傑作になり損ねている印象だ。そこそこには面白いんだけど。結局、綾瀬はるかのおっぱいを拝めなかったのも残念だった。
しかし、女子中学生のブルマーやレオタード姿が見られる点だけは手放しで賞賛したい。
『スラムドッグ$ミリオネア』
あれ、こんなもんでオスカーなのか? というのが正直な感想。必ずしもそれが悪いわけではないが、ご都合主義のファンタジーであることは否めない。過酷なインド社会が背景にあるだけに、それが浮き彫りになってしまった。
ところで最終問題が簡単すぎるのには驚いた。あの問題、日本版ミリオネアでいうと八問目程度の難度じゃないか?
『鴨川ホルモー』
時間つぶしのつもりで、全く期待しないで観たら意外と面白かった。
式神が出てくるまでの展開が冗長にも感じたが、「四条烏丸交差点の会」あたりからジワジワ来る。本作に通底する、ジワジワ系の笑いだ。「レナウン娘」とか「敦盛」とか。ジワジワ感を出すために演出も細かく丁寧だ。チョンマゲの直前に一瞬、安土城の模型が映ったり。
中身は全く無いが、ジンワリと笑えて栗山千明のかわいさも再確認できる。
■アニメ
『クイーンズブレイド』
アニメは普段あまり見ないのだが、今期は二本視聴。一つ目は驚異のおっぱいアニメとして話題をさらった『クイーンズブレイド』。
『クイーンズブレイド』はチト特殊な形態のゲームブックが原作。二十年前から存在する『ロストワールド』というゲームがそれで、ソフトバンクが邦訳版を出していた。中学時代によく遊んだものだ。長年、復刊しないものかと思っていたのだが、思いも寄らない形でそれが果たされることになる。ホビージャパンが『ロストワールド』の権利を取得し、キャラクターの絵だけを露出度の高い美少女にすげ替えて出版したのである。これが『クイーンズブレイド』だ。元は汗くさい洋物ファンタジーだったので硬派ゲーマーは面食らった。


まさかこの企画が当たるとは当初考えもしなかったのだが、漫画、小説、ドラマCDと関連商品も次々に展開。「キャストオフ」の代名詞ともなったクイーンズブレイドのフィギュアは初日予約完売の人気シリーズに成長。
そしてついにアニメ化。乳首が乱舞する世界に、『ロストワールド』世代は唖然とするばかりだ。俺たちの愛した、あの硬派な『ロストワールド』はどこへ行ってしまったのか……
本気でBD導入を考えはじめました!(゚∀゚)
『グイン・サーガ』
原作は百巻超で今なお書き継がれている和製ファンタジー小説。私が小学生の頃にはすでに一人汗牛充棟状態に達しており、とても手を付ける気にはならなかった。
それが今回、猫耳・乳首・ハイレグと三拍子揃ったアニメになった。活字よりハードルが下がった分、二十数年来の「興味はあるんだけど……」という思いを成仏させられそうだと少し期待していたのである。
視聴してみれば初っぱなからぎゅうぎゅう詰めの様子だ。原作16巻までを2クールで終わらせる予定らしいが、一話冒頭はもはや神の領域。城が敵国に攻められ、双子の王女・王子が落ち延びるシーンが描かれているのだが、王女たちの従兄がタツノコアニメのヒーローのごとく颯爽と高所から飛び降りて登場! 「ここは任せるんだ!」と大見得を切る。あまりの格好良さに「もしかしてこいつが主人公?」と思ったら五秒後に矢を射かけられて退場! 出てきた意味がねぇ! 予想だにしない展開に思わず爆笑してしまった。まさに出落ちである。そして早口で途切れなく説明台詞を吐きながら双子を逃がす大臣。まだ始まってから三分くらいしかたっていないのに腹筋は限界に追い込まれた。ギャグなの? もしかしてギャグなの?
そして主人公、豹頭の戦士・グインさんの超人的な戦闘力の描写がまた凄い。敵兵をチョップで地面にめり込ませたのを皮切りに、自分の倍もの巨体を誇る大猿にジャイアントスイング、剣を投擲→着弾で大爆発など、シリアスな雰囲気とのギャップでギャグ状態。どうしても笑ってしまう。原作ファンの多くはやはり怒っている様子だ。だが原作未読の私はこのフリーダムな演出も「グインさんつえー!(笑)」と楽しめてしまうのだった。
話も次が気になる展開で、次週が待ち遠しい。
『蒼天航路』
実はもう一本チェックしていたが二話まで見て切った。
原作は曹操を主役に据えた同名の三国志漫画。もう、これが大傑作なのだ。作者は、漫画の面白さとは何かを徹底的に追求している。読む側も常に漫画リテラシー能力を高めていかないと、次々に繰り出される斬新な表現について行けなくなる。だがそれがいい。
であるから、これをアニメにする時はアニメの面白さとは何かという点を徹底的に突き詰め、表現の地平を切り開いていかないと『蒼天航路』にならないはずなのである。しかし本作はそうではなかった。アニメとしてはむしろレベルが高いんじゃないかとすら思う。しかし、それでは「足らん!」
■トイ

エクセレントモデルCORE クイーンズブレイドP-9 古代の王女 メナス
日頃ロリコンを自称しているが、実はクイーンズブレイドのロリキャラはそんなに好きではない。メナスが一番好きなのだ。こう、ぶよっとした、だらしない体が。
今回ようやく凄いフィギュア化されたわけだが、キャストオフ前からすでに色々見えている凄い造形。凄い身体の一部が凄いテラテラのグロス塗装というのも凄い。凄いのである。
■書籍

クイーンズブレイド リベリオン「超振動戦乙女ミリム」
新規に作られたキャラが続いていた『クイーンズブレイド』であるが、ここにきて旧『ロストワールド』の「騎士」互換キャラ。旧キャラなのでパリーの判定は弱いが、圧倒的な防御力にものを言わせたごり押し戦法は健在。
無双の攻撃力、鉄壁の防御力の代償にバイブに責めさいなまれるというネタはアホの極みで面白いが、アクション的にはイマイチ。イラストレーターが描いたときはいつもこうなのでしょうがないが。

クイーンズゲイト「運命の子ディズィー」
足を負傷させることでディズィーの攻め手の大半を占めるネクロ・ウンディーネを封じることができる。ここを焦点とした駆け引きが生まれやすくなるわけで、心理戦が面白くなりそうだ。
絵的にもレベルが高い。パースが利いた、躍動感のある絵が目白押し。格ゲースタッフの面目躍如と言えるだろう。

老子 (岩波文庫)
『おっぱいバレー』を見に行ったとき、開演までの時間を書店でつぶした。Amazonを利用するようになってからめっきり書店に行くことが少なくなったのだが、やはり書店には思いがけない出会いがあっていい。長年探していた岩波文庫版の『老子』があったのである。
岩波文庫の『老子』は長らく絶版状態だったのになぜ? よく見れば、実はこれは新訳版であった。ちと落胆。
もっとも、旧版は白文と読み下し文しか収録されていなかったそうであるから、それを読みこなせる教養などない私にとっては現代語訳と豊富な注釈のあるこっちの方が断然良かったのだが。
孔子が究極の理想主義者とすれば、老子は究極の虚無主義者だ。あまりに割り切った考え方にむかつくこともしばしばだが、オカルト者としては東アジアのオカルティズムの源流たる「道」の思想に色々感じ入ってしまうのであった。