あの人は今・上山道郎 | ゾイド徒然草

あの人は今・上山道郎

 かつてコロコロで『機獣新世紀ゾイド』を連載していた上山道郎氏のその後については、よく知っている者が多いのではないかと思う。氏のホームページ「別冊兄弟拳」で続編の『機獣新世紀ゾイドEX』が(不定期)連載されているため、たまにチェックを入れるサマーボーイも少なくないであろうから。氏は現在、「ヤングキング」誌で『ツマヌダ格闘街』を連載中である。


ツマヌダ格闘街
ツマヌダ格闘街 1 (1)


 話の構造は異色格闘漫画の傑作『破壊王ノリタカ!』に似ている。ひ弱な少年が謎のメイドに才能を見いだされ、(実は古武術の術理に基づいた)奇妙な鍛錬と奇策で並みいる格闘家と戦っていく。ぶっちゃけ『ノリタカ』のハゲコーチをメイドに、キックボクシングを古武術に置き換えた感じ、と言えば分かってもらえるだろうか。


 実は今回、記事を書くためにゾイド以外のものをわざわざ買ってしまったわけだが(苦笑)、これが意外といける。私はムー民の例に漏れず古武術が好物なのだ。うっかり甲野善紀氏の本とか買ったことのある人にもお薦め。

 それと、今のところ「顔中から汁をしたたらせて説教」というシーンがないのもいい(笑)。


 余談だが、今日我々が日常的に行っている西洋の運動科学に基づいた動作――例えば腕を振って歩く・走るなど――は、明治以前の日本には存在しなかったらしい。体を捻るという動作が一般的では無かったようなのである。かつての日本人は日常的に古武術的な動作で生活していたということになる。

 この古武術=原日本という見方をすれば、古武術の使い手が他の庶流を打ち破っていくのは攘夷であると言うこともでき、今日の右傾化した世相には大いに受け入れられる蓋然性がある。そこまで読み切って古武術という切り出し方をしたのであれば侮れない――って、考えすぎだな。メイドさんハーフみたいだし。