クラフトマンシップ | ゾイド徒然草

クラフトマンシップ

 今、この文章はVAIOで書いている。VAIOは性能に比して値段は割高だ。しかし、VAIOはカッコイイ、SONYはカッコイイと思って買ったのである。VAIOノートを持って勾当台公園を歩けば、昼休み中のOLをナンパできると思っていたのである。ところがだ、知らぬ間にSONYは格好悪いブランドに成り下がっていた! クソッ、俺様の計画が! SONYに謝罪と賠償を要求する!


 戦後間もない頃、「MADE IN JAPAN」とは粗悪品の代名詞であったそうだ。それを覆し、世界最高のブランドへ押し上げたのは町工場から身を起こしたHONDAやSONY、すなわち職人たちであった。勤勉な国民性が培ってきた職人魂が、「高性能で故障知らず」という最高の付加価値を製品に与え、世界の市場を席巻したのである。


 押しも押されもせぬ世界のトップブランドへと成長したSONYは、ブランドにハクを付けるイメージ戦略も巧妙になっていった。以前使っていたVAIO C1はSONY直営の通販サイト、SONY STYLEで買ったのだが、注文した本体とオプションの他にそのSONY STYLEのロゴステッカーも同梱されていた。モニターの脇にでも貼って下さいみたいなことが書いてあったと思うが、これには舌を巻いた。商品ばかりでなく、たかが通販サイトに至るまでブランドイメージを確立し、付加価値を付けようと心を砕いていたるのである!


 だが、当のSONY自身が気が付かぬうちに、そういった身のないイメージのことばかりを気にする体質になっていたのではないか。「ソニータイマー」という言葉を聞くようになってからだいぶ経つ。すぐに故障するように、わざと脆弱な部品を使っていると中傷した語である。いや、中傷というのは当たらないかもしれない。実際壊れるんだから。壊れにくいのが「MADE IN JAPAN」の誇りではなかったのか? 『バイオハザード』の三上氏も、PS2の販売台数の半分が買い換え需要という現実にブチ切れて任天堂陣営に奔ったのである。客を舐めている。驕りがある。だが、それでも売れて、壊れたら買い換えてくれるんだもんなぁ。止められないよね。


 しかし、お天道様は見ていらっしゃったようだ。テレビの売り上げ不振。最高のブラウン管を作ったという驕りが、薄型テレビへの移行を遅らせた。濁った目では時流を読み切れなかったのか。それがケチのつき始め、雪崩をうったかのように業績が悪化する。やることなすこと全部裏目。iPODに奪われた携帯オーディオプレイヤーのシェアを巻き返すため、満を持して投入した新ウォークマンも世間の失笑を買ったことは記憶に新しい。開発者が剛性や性能を犠牲にしてまで、デザイン優先で基盤の真ん中に風穴を開けたことを得々と語っていたそうだが、一番大切なことをおろそかにしてどうする。呆れるばかりである。まだ目が覚めていないのか。


 とどめに、ソニーBMGが販売したCDにスパイウェアが組み込まれていた問題だ。PCでCDを再生するとコピー防止技術という名目のプログラムがインストールされるのだが、これがPC内の情報を外に持ち出していた。客を客とも思わない驕り。オマケに、ウィルスの温床になるようなシステム改竄を行っており、実際にこれを利用したウィルスも出現した。日本では「何故か」ほとんど報道がなされていないが、米国では天文学的な賠償を求める訴訟を起こされている。国が一つ買えるくらいの。


 ここまでブランドイメージが悪化すると、PS3は負けるんじゃないだろうか? PSP対DSの流れを見ていても、SONYは「本当に求められている商品」が見えていない気がする。これは任天堂の「レボリューション(仮)」にシェアを奪い返されるのではないか? っていうか、XBox360に負けそうな気すらしてきた。もっとも、当のXBoxも不具合の対応ミスで発売直後からブランドイメージ最底辺だが。

 しかし、阿佐田哲也が言うように、「落ち目の奴の逆を行け」は勝負の鉄則である。SONYとはコンセプトが違うというだけで、勝ちの可能性がある。今、「どっちが欲しい?」 と聞かれれば、「XBox」と答えそうな私がいる。「レボリューション(仮)」のほうが欲しいけど。


 さて、次世代ゲーム機の話題でも、ゾイダーの関心事はまずはそのXBox360で発売予定の『ゾイドインフィニティEX NEO』であろう。ハイビジョン対応なのでアーケード版以上のグラフィックになるようである。なにより、噂のジェノザウラーBLOXはこのソフトに付属ということが判明。ゾイダーならXBoxを買わぬまでも、仮面ライダーチップス状態確定だぜ!

 シールドライガーBLOXはオマケとは思えぬクオリティであった。期待は大きい。TOMYにはファンの期待を裏切って欲しくない。しかし、最近は不良の頻発でいささか疑念を抱かざるを得ないというのが本心だ。「品質こそ最大の付加価値」という、お客様のことを考えたら当たり前のことを、どうか忘れないで欲しい。


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