嘘の報告書 Ⅴ | たった5ページのラブストーリー

たった5ページのラブストーリー

恋に悩んで次の一歩を踏み出せないあなたへ贈るショートストーリー

やばい!まだドキドキしてる。

一日中彼を見ていたから、変に意識してしまった。

いやこれはビックリしたからで、決して好きになったわけではない!

そう自分に言い聞かせた。


あ、一番大事な事を聞くのを忘れていた。

好きな人はいるのかどうか。


放課後、バイクに乗ろうとしている彼に突撃した。


「ちょっと待って!好きな人いる?」


彼はキョトンとした顔をしていたが、


「いるよ。知りたい?」


もちろん知りたい。友達のためにも。


「消しゴムの中見たらわかるよ。」


「え・・・」


そう言うと彼はバイクに乗って帰ってしまった。


一日中迷ったが、結局消しゴムの中は見ないことにした。

何が書いてあったとしても、友達を裏切ることになる。


報告書には好きな人はいないと嘘を書いた。

最後の文字が涙で滲んで読めなくなった。