五穀の起源

こんにちは。左大臣光永です。毎日寒いですね!しっかり着こんで
風邪ひかないようにしましょう。

さて先日発売しました「語り継ぐ日本神話~人代篇」
http://sirdaizine.com/CD/myth02.html

大変ご好評いただいています。予想を上回る
ご注文があり、発送作業が難航しています。
土日もふくめ、順次発送していますが、
最大で一週間くらい到着までかかることがございます。
ご了承ください。

特典「飛鳥・奈良の歴史を旅する」
全公演録音は、2/15日までのお申込み特典となります。
お早目にどうぞ。

本日はこの商品に関連して、『古事記』から「五穀の起源」の
お話です。

※非常にグロテスクな描写がありますので、
食事前に聴くのはおひかえください。

スサノオノミコトは姉であるアマテラスオオミカミ
いろいろと悪さをしたのでアマテラスオオミカミはいじけてしまい、
天の岩屋に引きこもり、世界が闇に閉ざされました。

困った神々は岩屋の前で宴会を開き、
躍りの得意なアメノウズメが踊り、
あら何かしらとちらと戸口から顔を出した
アマテラスオオミカミを、

アメノタヂカラオノミコトという力持ちの神様が
アマテラスオオミカミをバッと引っ張り出し、
世界に光が戻りました。

さて乱暴を働いたスサノオノミコトを許すわけにはいきませんでした。

高天原の神々は、スサノオを追放することに決めました。

まったく、とんでもない弟だ。
お前のせいでアマテラス様は、ひどいことになっちゃったんだぞ。
十分に、反省してこいと!

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「やめろォー!!何をするんだぁー!」

「ええい、おとなしくしろッ」

神々はスサノオノミコトを取り押さえ、
髭と手足の爪を切り、穢れを祓った上で
高天原から追放しました。

途方に暮れるスサノオ

「あ~あ…これからどうなっちゃうのかな。
とりあえず腹が減ったなあ」

そこで、スサノオノミコト
食物の神・オオゲツヒメ(大気都比売女)のもとに立ち寄ります。

「すみません。何か食べさせてくれませんか」

「まあまあ、お腹が減っては長旅はたいへん
ですよ。待っててください。うんといいものを
ご馳走しますわ」

オオゲツヒメは厨房に入ります。

スサノオは客室で待ちます。

「ふんふんふん…♪」

厨房からきこえてくる楽しげな鼻歌。
そのうちにぷうんと良い香りが漂ってきました。

(ごくり。おいしそうだなあ。
何をご馳走してくれるんだろう。
ちょっと覗いてみるか。…ちら)

そこでスサノオは、
とんでも無いものを目にします。

オオゲツヒメの鼻の穴がメリメリと広がって
ジャガイモが出てきます。

口からゲェーーとカボチャが出てきます。

と思うと、今度は、最悪なことに、
尻から肉が出てきました。

(げえええええええええええええ!!!)

そして鼻・口・尻の穴からひりだした食材を、
ごく当たり前のようにふんふん鼻歌まじりに
まな板の上に乗せて、トントントンと包丁で刻むのでした。

「ふざけるな!そんなもん食えるか」

ズバァーー

スサノオノミコトオオゲツヒメ
ズダズダに斬り殺します。

「きゃあああああ」

バッタと倒れたオオゲツヒメの頭からは蚕が成り、
二つの目からは稲の種子が成り、二つの耳からは粟が、
鼻からは小豆が、陰部からは麦が、
尻からは大豆が、それぞれ成ります。

その時、天から声が響きます。

「吾はカムムスヒノカミ。スサノオよ。それらは穀物の種だ。
地上に持って行って、広めるのだ」

「えっ…このばばっちいのがですか?」

「ばはっちいとは何事。ありがたい、穀物の種であるぞ。
とにかく、広めよ」

スサノオは半信半疑ながらも、
神様のおっしゃることなら間違いなかろうと
これらの種を地上に持ち込み、広めました。

これが養蚕と農業のはじまりです。

是(ここ)に、八百万の神、共に議(はか)りて、速須佐之男命(はやすさのおのみこと)に千位(ちくら)の置戸(おきと)を負ほせ、亦、髯と手足の爪とを切り、祓へしめて、神やらひやらひき。又、食物(くらいもの)を大気都比売神(おおげつひめのかみ)に乞ひき。爾(しか)くして、大気都比売、鼻・口と尻とより種々(くさぐさ)の味物(うましもの)を取り出だして、種々(くさぐさ)に作り具(そな)へて進(たてまつ)る時に、速須佐之男命、其の態(わざ)を立ち伺ひ、穢汚(けが)して奉進(たてまつ)ると為(おも)ひて、乃(すなわ)ち其の大宣都比売神(おおげつひめのかみ)を殺しき。故(かれ)、殺(ころ)さえし神の身に生(な)りし物は、頭(かしら)に蚕(こ)生(な)り、二つの目に稲種(いなだね)生(な)り、二つの耳に粟(あわ)生(な)り、鼻に小豆(あずき)生(な)り、陰(ほと)に大豆(まめ)生(な)りき。故是(かれここ)に、神産巣日御祖(かむむすひのみおやのみこと)、茲(こ)の成れる種を取らしめき。

だいぶキョウレツな話ですが、
古事記』の書き下し文で読むと、
なかなか格調高く読めてしまいますね。

というわけで、