今日も一日頑張った。仕事は忙しかったけど、やりがいがあった。


上司にも認められたし、部下にも感謝された。でも、家に帰る前に、ちょっと一息つきたい。


そう思って、いつもの居酒屋に寄った。カウンターに座って、ビールを注文した。冷えたグラスに注がれる泡立つ黄金色の液体。一口飲んだら、喉がほてっていたのがスッとする。


ああ、これぞ仕事帰りの一杯だ。隣に座っている常連さんと話をしたり、店員さんと冗談を言い合ったり、気楽な時間を過ごした。


ビールだけじゃなくて、おつまみも美味しかった。枝豆や唐揚げや刺身など、シンプルだけど、ビールに合うものばかりだ。
食べると、また飲みたくなる。飲むと、また食べたくなる。そんなサイクルで、気がついたら二杯目に突入していた。




でも、飲み過ぎは良くない。家族が待っているし、明日も仕事だ。
そろそろ帰ろうかなと思った時、店員さんが笑顔で言った。「お父さん、今日はごちそうしますよ。お疲れ様でした」。


え?本当に?と驚いて聞き返したら、「はい、本当です。お父さんはいつもお世話になってますから。感謝の気持ちです」と言ってくれた。嬉しくて、涙が出そうになった。




ありがとうと言って、握手をした。こんなに優しい人がいるんだと思った。仕事帰りの一杯は、ただの一杯じゃなかった。人と人との繋がりを感じる一杯だった。