(1)で説明した理由については常識的に考えても納得、理解され
やすいと思います。次に障壁になってくる理由が、借りる側では
わかりにくい大きな壁になっています。それは制度の問題です。
銀行内部には、この「創業時融資」について積極的に貸し出しを
行うインセンティブが働かないということです。
では、インセンティブが働かないとはどういうことでしょうか?
はっきり言えば「危険を冒してでも創業資金に融資する」というこ
とが銀行内部で評価されにくいということです。
前回の(1)で過去2期分の決算書類が必要と説明しましたが、創
業資金の場合は、この決算書類がないため、大抵は支店長の面
談による判断で決裁するというのが実際のところになります。
ただ、こうした面談にも資料を作る、稟議書を作成するので時間
的にも労力的にも大変負担になります。
こうした労力、時間に比べて取引額はそれほど大きくなく、すぐに
融資額の拡大も期待できないのが創業時融資なのです。いわば
労多くして、成果の少ない仕事なのです。
ただ、このように労力・時間のかかる仕事でも、銀行マンにとって
そうした創業案件に携わりたいという者は、極めて多くいます。
今後の地域社会、革新的な製品、サービスを行っていくであろう
企業を育ててみたいという気持ちは、多くの銀行マンが持っている
のも事実です。
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