10月11日放送の、「実録『死刑囚と刑務官』~死刑執行・最期の五日間~」を観て考えさせられた。

以下、9割9分が自分の送信メールのコピー&ペーストなので、タメ口すみません。


死刑制度について、賛成反対両方の意見があると思う。

色んな意見があると思う。

でも日本は、死刑の密行性に問題があると、死刑制度に反対の人(実の弟を殺された人)も、賛成の人(殺人事件の遺族を取材しているライター)も口々に言ってた。

前者の人が言ってたのは、「加害者が死刑執行されても、被害者の遺族には癒しにならないし、何のメリットもない」と。
「この事件を終わらせようとする意図で死刑をしちゃうんだと。」

そして、「本当のことをやっぱり聞きたい。何故うちの弟を殺さなければなかったのか、そういうことを聞きたい。我々被害者遺族には、加害者から謝罪を受ける権利がある。」と言ってた。


日本は本当に死刑制度に関して情報がなさすぎるんだよね。

国民も、国会議員も何も知らない。

8月にやっと死刑場がメディアに公開されたけど、その映像を観た人が何人いるかな。

やっぱり皆がもっと情報を知るべき。


日本国民の85.6%が「場合によっては死刑もやむを得ない」という意見なんだって。

欧米では何事も多種多様な意見があるけど、日本国民の意見が一方に偏ってるのは、文化的な理由なのかなexclamation & question


今回の番組で、日本弁護士連合会の副議長が、「死刑というものがどのように行われているか、というようなことの情報公開が出来ていない状態の中での世論調査の意味を、そんなに大きく見てもいいんだろうか。」と言っていた。

意外だったのが、日弁連は「国民的な議論が出来ていないので、それまでは執行停止法案を政府に対して求めている」ということ。

理由は、昨年世界で死刑を執行した国が18ヶ国しかなかったこと、冤罪の可能性がある事件が存在すること(足利少女殺人事件の氏家さんも冤罪だったね)、裁判員制度で国民自身が死刑の判断をくだす可能性が高いこと、という三つの懸念を挙げているんだって。

私が裁判員になっても、人に「あんた、死ね」と言って裁けないわあせあせ(飛び散る汗)

裁く立場にないし。

人が人を裁いちゃっていいのかと思う。

少なくとも私は人に「死刑だ!」とか言えるような、責められるところのない人間ではない。


ドラマの中で興味深かったのが、元刑務官が、「死刑を逃れている(犯罪者の)悪いところを見てるんで、命と向き合った死刑囚が改心する方を見た時に、極刑というのは必要かなと。でも極刑の制度はあるけども死刑を停止してる状態が一番素晴らしいんじゃないかなと。」と言っていること。

でもそれって最終的には死刑執行されるでしょうexclamation & question


死刑が確定しても全く反省しない奴とか、死刑になりたくて犯罪を犯す奴もいるから、そういう奴らを簡単に死刑にして殺してもどうなのかと思うわ。

簡単に死んだら罪を償う機会がないよね。それでは被害者遺族は感情的にどうなんだろうexclamation & question

「死をもって償う」と言うけど、そんな奴が死んでも罪は償えないでしょうexclamation & question

終身刑になって、遅ければ人生の最期でやっと反省して、遺族に謝罪して、遺族のために一生かけて何かをして、あわよくば遺族の赦しを得て初めて少しだけ償えるんじゃないかと。

謝罪も反省もしないまま、真実が本人の口から被害者遺族に語られないまま死ぬのはどうなのexclamation & question


先々月頃に、数年前の私の地元の殺人事件の犯人(調べによるとお隣の中学)が、死刑確定から一年半という早さで刑が執行されて死んだけども。

最期に反省の言葉があったのかはわからない。


それに死刑制度が犯罪の抑止に役立っているのかかなり疑問。


今回の実話ベースのドラマを観て、「考えたこともなかった」と思った事実があった。

それは、東京拘置所に収監されているある死刑囚(男)に、19歳か20歳でレイプされて妊娠し、シングルマザーになり人生をめちゃくちゃにされ、その後別の男性と結婚し、夫による自分だけでなく息子への暴力に耐え兼ねて夫を殺した女性が、そのレイプ犯と同じ拘置所にいたこと。
同じ時に。

この殺人事件を紐解いてみると、その女性は19年前にレイプされたことをずっと引きずっていたのだそう。

それを知ったレイプ犯は、うめき叫んだ後、その女性の刑が軽くなるように上申書を書いてた。あと、見たこともない19歳になる自分の「息子」への遺書を。


死刑制度は言わずもがな難しい問題だな。

熱く語ってしまいましたわーい(嬉しい顔)



今回のドラマの死刑囚役はダンカンだったから、人相悪くてピッタリだった。

刑務官役は吉本新喜劇最年少座長の小薮千豊。

何故か二人ともお笑い芸人。

なかなかの演技力。


関連の連続ドラマ「モリのアサガオ」(www.tv-tokyo.co.jp/moriasa/)が10月18日(月)夜10時から始まるらしい。

今夜のドラマも、今度始まる連続ドラマも、なんで視聴率低そうな(申し訳ないけど)テレビ東京なんだろうexclamation & question

フジテレビとかメジャーな局に(も)やってほしい。

恋愛トレンディドラマばかりでなく、社会派作品をたまにはやってほしい。

私たち国民の教育のために。

良いのかわからないけど、新しいドラマ一応観てみようかな。

皆さんも観ましょう!!わーい(嬉しい顔)