物流検定【TRI003】
同館は1958年、大手町ビルにあった日本通運株式会社本社内に創設された「通運史料室」がその母体。1998年に「物流」を社会に広くアピールすることを目的に、JR品川駅近くに「物流博物館」として開館したという。そこで今回、同館学芸員の川原広子さんの案内の元に、館内をくまなく堪能した。
感動すらおぼえる、「ふろしき」活用の極意!
この「物流博物館」は、2階・1階・地下1階の3フロアとなっており、各フロア別にテーマが設けられている。まずは2階に足を運んだ。
2階は主に、図書コーナーと映像展示室が設置。図書コーナーには、物流に関連した書物が、本棚にズラリ!柔らかい内容の本から、いかにも専門的な佇まいの書物まで取り揃えられ、コーナー内であれば自由に閲覧が可能だ。空調の効いた快適なコーナー内は、資料にじっくり目を通すのには最適。ここにある本を全部読破したら、物流博士になれること間違いなし。
映像展示室では、物流関連の映画を上映。来館時に、所蔵リストの中から希望の作品をリクエストすると、その場で上映をしてくれるとのこと。利用者がいなければ、自分のためだけの上映会!大きなスクリーンを独り占めできるかも?なお、作品はいずれも数十分なので、そんなに多くの時間を取られることもない。
また、意外と見逃せないのが、2階の階段脇にある、ふろしきを活用した展示コーナー。「へぇ、ふろしきってこんな使い方もあるんだ・・・」と感心させられるものばかり。バッグ感覚で使えるお洒落なふろしきの包み方から、一升瓶やペットボトル、スイカやティッシュ箱まで!どれも、おばあちゃんの知恵袋的なアイデアで、目からウロコ状態になるのは間違いなし。確かに、これは身近な物流だ・・・。
昔の人は偉かった!物流をカラダで学ぶ
そして階段を降り、1階へ。ここでは物流の歴史に関する展示が行なわれ、江戸時代から昭和までの物流の歩みが、当時使用していた道具やその模型、写真・資料等を通じて学ぶことができる。展示室の入り口から時計回りに進み、「物流のあゆみ」「江戸時代の物流」「明治時代の物流」と、時間軸で各展示を見ることができるので、物流の発展の様子が手に取るように分かる。特にガラスケースに収められた模型は、フィギュアオタクは必見!驚くほど、精巧に作りこまれています。
また、エントランス付近の体験コーナー「運びくらべ」は、ぜひとも体験してもらいたい。意外とバランスを取るのが難しい「天びん棒」は、10キロの重さで体験可能。一見、「10キロぐらいカンタン、カンタン!」と思いきや、肩にズシリと来て、数分でギブアップ。はっきり言って、これを使うぐらいだったら、抱えて持ったほうが楽な気がしました・・・。
また、時代劇なんかでよく見かける米俵もここに展示。ギッシリ詰めると約60キロのお米が入るそうだが、体験用は10キロ。わらの重さもプラスされているため、これでもかなり重く感じ、どう考えても15キロ以上の荷物を運ぶような感覚だ。その他、荷物の入ったカゴを頭の上に乗せて運ぶ頭上運搬や、ひたいに紐を掛けて、背負うような感じで運ぶ前額運搬など、昔の様々な運搬方法を、身をもって体験できる。もちろん、これらは全て人力による運搬方法。昔の人は偉大であったことを、しみじみと感じました。
子供はもちろん、大人も楽しめるアミューズメント施設!
最後の地下1階は、現在の物流についての展示だが、まず入って目に入る物流ターミナルのジオラマ模型にびっくり。1/150スケールの陸海空のターミナルが1つのジオラマに集約され、お子さんはもちろんのこと、大人が見ても感動するような出来栄えだ。1日の様子が再現されており、港ではガントリークレーンがコンテナを降ろし、照明が暗くなる夜になると、トラックのヘッドライトが点灯するといった具合に、細かい描写でいつまで見てても見飽きることがない。学芸員の川原さんも「これはぜひ、見て欲しい!」と大プッシュ。
その他、地下1階では、現代の物流に関する基礎知識が、ビデオやパソコンを使ってのゲーム・クイズで学ぶことができ、ちょっとしたアミューズメント施設のように、楽しみながら学ぶことが出来る。
また「みぢかな物流宅配便」では、各宅配便会社の伝票、ラベル、荷物の重さをはかるメジャーやはかりなどが展示され、希望者には宅配便の制服も着てみることができる。ここで制服を着てみようとチャレンジしかけたが、明らかにサイズが違っていたので断念。不摂生でぽっこり出たお腹が、こんなかたちで取材の妨げになるとは。仕方がないので、時間をかけて眺めていたら、各社の制服にバーコードが付いているのを発見。さっそく、川原さんに質問をすると、どの会社も制服はバーコードで在庫管理しているそうだ。さすが、宅配便会社!管理については完璧です。
家族連れはもちろん、企業の新人研修にもピッタリ
こうして、1通りの展示を堪能したわけだが、時間にして約2時間、存分に堪能させて頂いた。と同時に、駆け足であったが「物流」の生い立ちから現在までの流れを、ここに来ることで楽しく学ぶことができる。
同館では、家族連れはもちろんのこと、企業のインターンシップや新人研修などでも利用が可能。また、ちょっと仕事をサボりたいサラリーマンにもオススメのスポットかもしれない。
ちなみに1階のエントランスでは、ふろしきや絵はがき、蒸気船のペーパークラフトなども販売。来館の記念のお土産として、是非いかがでしょうか?
【物流博物館について】
<所在地>
東京都港区高輪4-7-15
TEL:03(3280)1616
<入館料>
大人200円(高校生以上)/小・中学生100円
団体(20名以上)半額
毎週土曜日は小中学生無料
※学校等の授業の1一環として、当館を利用する場合は無料(但しこの場合は申請書類が必要)
<開館時間>
午前10時~午後5時(入館は4時30分まで)
<休館日>
毎週月曜日(但し月曜日が祝日・振替休日の場合は、その翌日)
毎月第4火曜日・祝日の翌日・年末年始(12月28日~1月4日)
<公式HP>
http://www.lmuse.or.jp/index.html
今後ともTesti!をよろしくお願いいたします!
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