「だから、俺じゃないんだよ~」
いつものようにポンギはずれのバー「Azel」に行くと、この間声をかけてきた男がマスターに絡んでいた。
先日ニュースで見た画像は、やはり先日彼にまとわりついていた彼女だったらしい。
「しかしまぁ、これで3人目ですよね。お辛いでしょうに」
「5人目だよ、5人!」
そういうと、その男はグラスを一気に飲み干すと、ふらふらとした足取りで店を出て行った。
「あいつ、警察に取調べうけたらしいのよ」
彼が出て行くとマスターが話しかけてきた。
「へぇ、大変だねぇ」
「大変って、自業自得よぉ。」
絶対あいつがやっているに違いないわ、と言いながら私の前にグラスがおかれる。
「はい、新作よ♪」
それは、亡くなった彼女が着ていたドレスと同じ濃いピンク色をしていた。