今、主人公達の乗った馬は山の中腹を歩いていた。

右には山がせり上がり、左には樹々に覆われた薄い漆黒が傾斜を下って渓流へと続いている。

太陽はやや山の向こうに沈み、空はかすかに朱の色と、夜へと導く藍色と黄色とがせめぎあう。

それを背景に、馬達と併走する烏と鳥の黒い影が三つ。

 

「月見草の場所違うんじゃないのか?」

「・・・お三人は現状では待機、それしかありません!!」

「・・昼間に眺めるだけなら壮大だけでいいだろうが・・・」

「・・・この時間帯に問題の竜族の長老を見たとの目撃情報がありますのです!!」

「それと気になるのは・・」

「最近忙しいようですな。」

「これは・・・」

と、その時。

 

 

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