今回の標的はアレか…
俺は一番奥の建物のテラスで通信を行っているその人物を見据える。
自己紹介が遅れてしまった。
とは言うが正味名乗る程の者でもない。
まあ、巷では昔からその執拗に頭を狙い続ける仕事のスタイルからそのスジ♂の男達からは密かにジョニーハンターと囁かれ続け、今や酒の肴に花を咲かせる事に一躍かっている。
おっと、自分語りをしている間に夜になってしまった。
歳をとると昔話にばかり現を抜かしてしまっていかんな…
俺は再び今回のターゲットに向けてレティクルを覗き込んだ。
そして引き金に指を深く沈みこませる。
狙いは例の如くヘッドショット。
ここで頭以外を狙えば俺の二つ名が廃れるというもの。
かくして無機質な鉛の弾はその対象まで一直線に伸びていく。
そして…
33-4
「俺は阪神ファンだ!」
何故か叫んでしまったが、言わねばならないような気がした。
今日も俺の性癖が変わってしまう程に、俺の息子がムズムズする痛快なヘッドショットだった。
俺は愛銃の消炎を息で飛ばし、その地を後にした。
True End…

