祖父の最期のことは
限定ではなく
きちんと記そうと思います。

祖父の死因は
転移性肝癌と記されています。
元々前立腺に腫瘍がありました。
そこからの転移、ということです。

実際には
数えきれないくらいの腫瘍がある
と言われました。

でも
定期的に通院していた病院では
転移の確認の検査はして頂けなかったので
最期に入院した病院での先生からのお話です。



最期を迎える前までの数日間
祖父は
誰が声を掛けても
瞼の中で目を動かすことはあっても
目を開けてはくれませんでした。

その祖父が
病院から容体が悪化したと連絡があり
駆け付けた日の夜から
目を開けたまま
翌朝を迎えました。

一生懸命目を開け
呼吸をする祖父。

疲れるから休んで
と言っても頑張って目を開けていました。

まるで
目を閉じたらそのまま終わってしまうと
頑張っているかのように見えました。

きっと
付き添っていた母や私の方が
ウトウトしていたと思います。

夜中から朝に掛けて
何度も看護師さんに来て頂きました。
熱は40度を超えましたが
血圧は何とか90台を保っていました。

朝になり
母は祖母の朝食のため
一旦家に帰りました。
その間
主人と祖父を看ていたら
祖父の喉がゴボゴボいいました。
急いでナースコールを押しました。

吸引してもらったら
痰ではなく胃の内容物でした。

とはいっても
ずっと食事はしていなかったので
胃液?胆汁?
とにかく黒いものでした。

そうしているうち
母が戻ってきました。

本当は誰かが病院に戻ってきたら
休むために
一旦家に帰ろうと思っていました。

でも
とてもそんな気持ちになれませんでした。

主人が
私の車のタイヤを
冬用に交換するため
一旦家に帰りました。

私も薬を飲まないといけないので
薬を持って来てくれるよう
主人にお願いしました。

1時間ほど過ぎた頃
主人が私の薬と
母と私にと
食事を持って来てくれました。

その食事を食べながら
ふと祖父を見ると呼吸がおかしいんです。
主人を見ると
主人も祖父の異変に気が付いているようでした。

ナースコールを押そうと思ったら
看護師さんが部屋に入って来ました。

あまり呼吸をしていません!!
手を握ってあげていて下さい!!

驚いて
母も主人も私も
祖父のもとに駆け寄り
手を握り
声を掛けました。

呼吸は途切れ途切れ
でも目はしっかりと開いていて
あぁ、もうお別れかもしれないと思いました。

泣きながら祖父の体をさすり
母は祖父に抱きつき
主人は祖父の手を握ってくれていました。

目を開けていた祖父が
目をキュッと閉じ
あぁ、もしかして!!
と思っていたところ
婦長さんと先生がいらっしゃいました。

そして
祖父の死亡確認がされました。

看護師さんに
手を握ってあげてと言われてから
5分も経っていませんでした。

祖父は本当に
限界まで頑張って生きていたのだと思います。

婦長さんが
お別れをしてほしい方を呼んで下さい
こちらはお別れが終わるまで待ちますから
とおっしゃって下さいました。

そして祖父に対し
本当によく頑張っておられましたね
立派な最期でした
とおっしゃって下さいました。

一番に姉に電話をしました。
祖母を連れてすぐに病院に来て!!、と。

そして
家族でゆっくりお別れをさせて頂きました。