こちらの続きです。
手術室からでて
待合室に入っても涙が止まらなくて…
なんだか不思議な感覚で。
手術が終わるのを待っている間
ずっとそわそわしていて。
この感覚がなにかを知りたくて
ノートとペンをとりました。
何かすごく大切なことのような気がして。
1番にでてきたのは
『怖いよね?』
『痛いよね?』
『本当にごめんね…』
そう、確かに感じているんだけど
ごめんね…
といった
なんだかお腹の奥が
ずーーーんと重くなるような
そんな感情ではない。
そんな涙じゃなくて。
ポロポロポロポロ
とめどなく流れてくるのは
もっとなにか透明な涙で
あぁ、なんだろう…
なんだろう…
ぴったりくることばが
その時はどうしても見つからなくて
『すべてが最善に進みますように。』
最後にそう書いてノートを閉じました。
手術が終わりましたと
名前を呼ばれて回復室に入ると
まだ眠っていたこうちゃん…。
『あぁ、生きている』
すごくほっとしました。
前回のときよりも口から出血もしていない。
目が覚めたら沢山抱きしめて
頑張ったねって。
ありがとうって言おう。
少し時間がたち
苦しそうに目を覚まして。
口を指差して痛い!と訴えました。
「うん、頑張ったね。終わったからね!」
しっかり手を握って
点滴を外そうとひっぱる手を抑えながら
バイタルを確認したりする作業を
手伝おうとしたとき
「ママはイヤだ!看護士さんにしてもらう!」と私の手をはねのけました。
「どうしてずっと側にいなかったの?!」
「ママなんてだいっっっ嫌いだ!!!」
いつもすごくすごく優しいこの子の
この言葉がすごくショックで
私は半歩、後退りしていました。
それを見て次の瞬間
必死で『ママ!!!』と手を伸ばし
私の手を掴もうとする。
はっと我に返りました。
何やってるんだろう、私。
しっかり手を握りながら
部屋に戻り
ベッドでうとうとしているときに
耳元で昔話をしていました。
「むかーしむかーしあるところに…」
その時、あ、これだ…!と思った。
手術室で麻酔におちていくときに
私が感じていた感情。
ポロポロ流れてくる透明な涙。
それはきっと
鬼退治にいく桃太郎を見送る
家族の気持ちに
とても似ているんじゃないかと思った。
危険な旅にでるのだとわかっていて
送り出す家族の気持ち
心配で。
怖いことや痛いことから
守ってあげたくて。
できたら変わってあげたくて。
それは
こんなことさせてしまってごめんね…
イヤだな
怖いな
とかではなく…。
ただ
いってらっしゃい。
待ってるからね。
どんな感情でも
どんな経験でも受け止めるんだと決めたら
溢れ出した涙は
溢れ出した母性なんだとわかりました。
女性ならば
だれでも持っている
形が違ったとしても
全ての女性のなかにある母性。
溢れだした気持ちを
きちんと言語化することの大切さ。
この状況でこんな涙なら
こんな感情だよね??と
ぐじゃぐじゃになっている自分の気持ちを
決めつけないで
しっかり見ること。
私はそれをしなかったら
「手術の時私は自分を責めて泣いていた」
そんな記憶をもっていたかもしれない。
でも、違ったんだよね。
あのとき感じていたことは
いってらっしゃい。
大丈夫だよ。
あなたしか出来ない経験を
沢山してきてね。
ここで待っているから。
今日は熊本では高校受験が始る日。
同じような気持ちで
送り出したお母さんたちが
待っている家族が
沢山いるんだろうなぁ…。
どんな経験も最善に進むと信じています。
もっと自分の強さを
こどもの生きるちからを
信じていよう✨✨
いってらっしゃい。
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