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『金融探偵』。題名に惹かれて手にとった一冊。池井戸潤という作家ははじめてだ。

ある銀行をリストラされた男が、住んでいるアパートの大家の相談にのる内に、金融探偵を始めることになってしまう。

アパートの大家は、銭湯を経営しており、取引先の銀行から融資を打ち切られようとしていた。経営はそれほど悪くないのに、なぜと不思議に思って調査してみると、その融資担当の行員が不正を行い、ライバルとなりそうなスーパー銭湯に商売を立ち上げるための融資を行おうとしていた。むしろそのスーパー銭湯の方が経営は悪かったのだ。

その不正を暴き、大家から気に入られ、自分の再就職にも挑戦しながら、金融探偵業をほそぼそとやることになる。

大家の娘が持ち込んできたフランス帰りの著名な画家が所有していたノートの謎、再就職しようとした銀行の人事担当者に絡む倒産会社の事件、行き付けの鍼きゅう医の所で出会った謎の女性が過去に関係した男性社長の事件と次から次へと謎を解決していく。

金融に関係する詐欺、脅迫、殺人が設定してあり、興味深く読むことができた。