
山椒大夫が虎に殺され、足利義満は金閣寺で首吊り自殺をする。足利義満の次男義嗣が智恵者の一休に謎解きを依頼する。義満が亡くなったのを見つけられた時、中から鍵がかけられていた。 世阿弥は親である観阿弥からの恨みを晴らすため、足利家に復讐することを誓っており、義満の子義持は将軍職にありながら、義満を憎んでいたということもわかる。一休は後小松天皇と直接会って、親しい言葉をかけられ、天皇が自分の親であることに気づく。
この本を読んでこれまであまり関心を持たなかった室町時代のことを少し知ることができた。世阿弥は南朝ゆかりの人だったこと。足利義満は足利家から天皇を出そうと画策したこと。義満は当時、金閣寺で政務を執っていたこと。大文字焼きは義満の遺言で始まったこと等々。
ユーモア推理小説でありながら、親と子の愛情関係が物語の基調となっており、犯人当てだけの内容ではなかった。