鑑定の最初の方で、こんな風におっしゃる方ってたまにいるんです。

 

 

「今こういう状態で、こんなことを悩んでまして、それで、、」

 

「占いで決めるのもどうかなとは思いつつ、なんですけど・・。」

 

 

なるほどなるほど、お気持ちはなんとなく分かります。

 

 

本来、自分で考えて自分で決めるべきことなのに、

 

占いという、何かあいまいで確証性がないものに頼るのは、何か情けないというかみっともないというか。

 

 

でもね、違うんです。

 

 

他のいろんな「占術」の定義がどうかはここでは置いとくんですが、

 

 

手相鑑定というものに関しては、

 

「その人自身の中にある情報を、代わりに読んでお伝えする」

 

ものなんです。

 

 

 

よく言うじゃないですか、

 

「答えは最初から自分の中にある」とかって。

 

深層心理だったり根本的な願望だったり性格だったり好きな事だったり才能だったり、

意外と自分でも気づきにくいこととか、

 

未来の流れや今が人生の中でどんな時期にいるのかみたいな、

占いでしか分からないような事、

 

 

でもそれらは、

 

「もともとその人が持って生まれてて、その人の中にあるもの」


なんですよ。

 

 

手相には、そういういろんな情報がいろんな要素で表れてます。

 

そして手相占い師は、それらをなるべく正確に(ここについてはまた深いんですが)お伝えする。

 

 


だって例えば、

 

自分のDNAの構造や役割や情報を自分で手に取るように分かってる人っていますか?(存在したらごめんなさい)

 

手相は、そういうもの(DNAの情報)に近いと思ってもらってもいいです。

 

自分だけでは把握しにくいもの。

 

 

他の例でいうと、

 

コーチングってありますよね。

 

定義としては(専門家の方、若干の違いはご容赦ください)

 

クライアント(話し手)が、コーチ(聴き手)による傾聴や質問を通して、

自分と対話し、深い部分の意識に気づいていくもの。

 

誤解を恐れずに噛み砕いて言うと、

 

「自分の中にあるものを引き出し、明確化するサポートをしてもらう」。


決して、コーチ(聴き手)に、自分の目標や課題を決められるわけではないですよね。(干渉度が強いコーチはそれに近いような手法を取る場合もあるそうですが)

 

 

手相鑑定は、これに近いものがあると思ってます。

 

なので、自分は特別どこかで習ったとかではないんですが、

コーチングのようなスタンスの鑑定を意識してます。

 

 

特に、適性や適職、やりたいこと好きなことを読んで見つけるようなテーマの場合は、

 

「聞いてみる」ようにしてます。

 

「これこれこういう性質とイメージの仕事(ジャンル)で、例えばこんな業種(分野)が連想できますけど、どうですか?」

 

みたいに。


そして、そこでお客様自身がどう感じるか、描けるか、とかを大事にします。 

 

 


 

というわけで、手相鑑定を受けるのに、

 


「占いに頼るなんて」


 

みたいに思うことは、まったくないんです。


(そんな理由もあって、自分の手相鑑定は、『鑑定』と呼ぶのは正確でない、と思いつつ、他の名前にすると、それはそれで、本来の純粋な手相鑑定も大事にしたいので、ぼやけるなあ、と) 

 

 

もともと自分の中にあるものを、

 

自分の手相と、

 

手相を読んで伝える人間との対話を通して知って、

 

それで改めて自分がどう思うか、感じるか。

 

 

 

手相鑑定自体、そうあるべきと思ってますし、

 

少なくとも自分はそういう鑑定をしてますので。




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