◆1月5日
池袋第三部
南なん『(謎の新作)』(オチしか聞いてないけど現代が舞台らしい)/小文治『道順』/京丸・京平/松鯉『門松由来』/助六『目薬』//仲入//小柳『つる』/伸乃介『六十円小僧』(真理先生の酒飲み話のマクラが可笑しい)/真理(自ら大酒飲みを認めた前半に受けた/文月『間抜け泥』/金遊『破戒』/うめ吉「扇獅子」/茶楽『寝床』
※様々な言語が飛び交い、とても日本とは思えない池袋で、演芸場だけが日本だな。
★茶楽師匠
いつもより更に短いくらいの快速『寝床』だが、旦那が「伊達大夫に似ているって?誰が?あたしが?」と機嫌の直って行く件や、清蔵が「まだ社会のお役にたった事がない」と諦める件など、面白さのポイントは変わらない。
★小柳師匠
オチでとちっちゃったけれど、高座が如何にも明るくなっている。
◆1月24日は、エムズと組んで彦六師匠没後35年の会。
生前は川戸貞吉氏のような低レベルの落語評論家によって、「圓生より明らかに隠した」とされていた彦六師匠だが、弟子・孫弟子の世代になると、彦六師匠から伝わり培われた芸で、圓生一門を圧倒している。その中から、一朝師匠・春輔師匠・藤兵衛師匠・文蔵師匠・一之輔師匠と現代の落語界を「中軸」から「脇」から背負う噺家さん五人が競演する落語会。まあ、低レベルの観客に聞いて貰う気はないけれど、これは一寸他には組めない顔ぶれだと自負している。「この師匠たちの芸を聞いて分かる自信」のある人だけ来て貰えばよい。客は数ではない。質である。