どうも、はるまき虫です。前回はソウルレスの特性を利用してテレポートを使えるようになりました。そして、預言者から呼び出されてダガーフォール郊外の洞窟へ行くことになったナギたち。預言者はタムリエルの脅威を自分の過去を通してナギに見せるそうですが…。今回の冒険記録は預言者の意識の中から始まります。
(今回は世界観知識が多めです)
*「??…と、とにかく凄いものなんだな!」
星霜の書、またの名を【エルダースクロール】。この巻物にはタムリエルの過去、現在、未来の全てが記されいる。だから予言として利用される事が多いんだ。予言で危機を知って対処すれば、記されていた内容…要するに未来が変わる。
最も、予言なんて力の一部にすぎないけどね。エドラもデイドラなんかよりもずーっと強大な存在が作り出した産物と言われてるけど、詳しい事はさっぱりだ。
*「すげぇ…。これがあれば、今後起こりうる災難を予知できるじゃないか!」
多分手にすることはないかなぁ…。それに、誰しもが読めるものじゃない。書が読むことを許してくれるか…それこそ聖蚕会のみが知っている特殊な儀式を使わない限り中身を見ることすらダメだね。
*「なんでよ、ケチ。」
ヘタに読もうとすると、失明するらしいよ?専門たる聖蚕会の人たちだって、失明者が後を絶たないんだ。
*「怖い怖い。やっぱり古い遺物ってのはリスクが大きすぎるわ。」
でも、見返りもまた大きい。星霜の書に限った話じゃなくても、遺物を求める人は多いんだ。
*「そうだな…。(ベトニク編)」
ちなみに、星霜の書は元々帝国が管理していたけど、帝都が陥落してからは聖蚕会のメンバーが山奥の聖堂に移したんだ。でも、三旗戦役が始まると星霜の書は各同盟国によって奪わられてしまった。
*「ひでぇ話だ。ソイツらも予言の力とか諸々を利用する気か?」
うーんと、陣営の士気を高めるためとか、身体能力の強化とかに使われるだけだね。
*「へぇー、そんな力もあるんだな。」
だから、3つの同盟は書の奪い合いでも必死さ。
*「選ばれし5人?なんか凄そうな名前が出て来たな。それに、王者のアミュレットにドラゴンボーン…どこかで聞いた事があるような…ないような…。」
王者のアミュレットは、帝国がもつ秘宝にして、この世界を守る重要なアイテムだ。これまでの正統な皇帝たちはこれを身につけて、アカトシュとの古の契約を守っていたんだ。
*「この世界にとって重要そうなのはわかるが…その恩恵を受けるには条件があるような言い方だな。」
その通りでございます。はるか昔…第一帝国ともいうアレッシア帝国の初代皇帝【聖アレッシア】がアカトシュにオブリビオンの脅威からニルンから守るための契約を交わした頃まで遡る。そして、その契約の証が王者のアミュレットだ。
アミュレットの中央にある赤い宝石、それが【レッド・ダイヤモンド】…エルフたちは【チムエル・アダバル】と呼ぶね。それぞれの意味は【高貴・高尚な魂・石】。そして、ダイヤにはアレッシアの魂が入っているとされるよ。だからある種の魂石と見る人もいるんだ。それを踏まえるとチムエル・アダバルは【高貴なる高尚な魂石】なんて訳すのもいいかもね。
ちなみに縁取りについてる8つの宝石は八大神を暗示しているよ。
*「じゃ、ドラゴンボーンってのは?多分アミュレットを付ける人のことを指すんだろうけど…。」
ドラゴンボーンはドラゴンの血を引く定命の者を指すよ。ただ、アレッシアはアカトシュの祝福を受けてドラゴンの血を宿したそうだ。以降はアレッシアの血…すなわちドラゴンボーンの血を引きし者が儀式を通して皇帝の地位を受け継ぐようになったよ。
*「皇帝=ドラゴンボーンって事だな。」
でも、はるか昔にドラゴンの血を引く定命の者自体はいたらしいよ?人間の歴史上ではアレッシアが元祖ドラゴンボーンだけど、本当に最初のドラゴンボーンは……あれ?何だっけか…、ミ…ミラ…まぁいいや。
とにかく、大事なのは【皇帝がドラゴンの血を引いている事】と、【王者のアミュレットを身につけている事】だ。この2つが欠けようものなら、ニルンを守るドラゴンファイアが消えてしまうんだよ!
*「あぁ、前に話してたよな?今は消えているだっけか。なんか帝国の皇帝と側近がマニマルコに邪魔されて大失敗したせいで……ん?てことは預言者はこの事件を俺に見せるつもりなのか?」
そのようだね、儀式を行った【選ばれし5人】をこれから紹介するようだ。
*「やや?あの女性はどこかで…!!」
預言者「最初の仲間はリリス・ティタンボーン。巨人族で、皇帝に仕える最も勇敢な戦士だ。 」
*「なんと!そんな凄い人だったのか…あ、だから蛍は前に知ってる素ぶりだったのか。」
その通りでございます('ω')
預言者「次はアブナー・サルン。強大な力を持つソーサラーであり帝国元老院議長でもある。」
*「ハゲだ。」
元老院議長だから!今はマニマルコが牛耳ってるけど、帝国のお偉いさんだから!
預言者「レッドガードのソードマスター、サイ・サハーン、帝国のドラゴンガードのリーダーだ。 」
*「半裸のつるっぱげだ。選ばれし5人の癖が強い。」
はい、真面目に聞こうね。
預言者「帝国皇帝ヴァレン・アクィラリオス。ドラゴンファイアを灯そうとして失敗した。」
*「この人が皇帝、ドラゴンボーンだったのか?」
いや、彼はドラゴンの血を引いていない。だから正統な後継者じゃなかったんだ。だから儀式はマニマルコの邪魔に問わず、失敗してただろうね。でも、公爵の息子でありながら、暴政を行っていた前皇帝を倒した実力者でもある。
預言者「そして最後に、裏切り者マニマルコ。〈虫の王〉だ。強大な力を持つ死霊術師であり、お前を処刑したのも奴だ。」
*「くっ…コイツだ!姿を見るだけで腹が立ってくる!!」
*「なるほど…、ヴァレンはドラゴンボーンじゃなかったから偽の皇帝と見られる事を危惧していたのかなぁ…?(でもそれで、得体の知れない死霊術師の提案に乗るのは…)
…じゃあ預言者さんよ、彼らが儀式を執り行うとどうなったんだ?」
さぁ、あの惨劇を見るとしようか。ポップコーンでも貪りながら('ω')🍿(バリバリ
*「演劇かっ!お前がボケてどうする…。」
*「…仲悪いの?」
リリスとサルンはよく衝突しあったらしいよ。
ヴァレン・アクィラリオス「こんなことが起こるはずはなかった!これはどういうことだ?マニマルコ、何をした?」
マニマルコ 「愚か者どもめ!二つの世界を分かつベールは引き裂かれた!我が〈あるじ〉モラグ・バルは、いつでもタムリエルを手中にできるのだ!」
ヴァレン・アクィラリオス「アカトシュよ!お許しを!我らの魂にお慈悲を!」
*「な…なんだありゃ……幻を見ていたはずだが、実際にその場にいたかのような衝撃だ…!今でも身体が痺れてやがるぜ…!」
*「ソウルバースト…。これが全ての元凶だったんだな。」
おかげで、デイドラたちはタムリエルを好きなように干渉できるんだ。最悪だね。
*「ありゃ…、アンタも悲惨だな。それにしても、その程度の質問だけで脅威と見做してくるとは…。」
表向きには、マニマルコが今の帝国のボスみたいなものだ。誰にも知られたくないんだろうね。ちなみに、ご存知の通りリリスはあの後コールドハーバーに送られた。サイは王者のアミュレットを奪って逃走した。…アブナー・サルンは地位的に、仕方がなく見逃しているけど、厳重に見張られてる。肝心のヴァレンに至っては生死不明だ。
*「…絶望的だな。」
そこで君だよ!こんな真実を知ってしまったら、なおさらマニマルコに復讐したいでしょ?それに、モラグ・バルは単にタムリエルを攻撃したいわけじゃない。
*「あ…あれは!ダークアンカー!…そうか!タムリエルをコールドハーバーに引き込む力があったな。」
そう、あれが各地に出現して、デイドラたちの玄関口となり…タムリエルの大地にとってはコールドハーバーへの玄関口となるんだ。どちらも片道、つまり引き込まれたらお終いだ。
*「モラグ・バル…神だから、今までの悪とはスケールが違いすぎる…。くそ、マニマルコはうまい立ち位置にいるのもムカつくな…!」
…本気でこの世界を救うつもりなら。君の冒険は、今よりもずっとハードなものになるよ。勝てるかもわからない戦いに挑んで散るか、残された時をただ怯えて過ごすか…。
*「あ?決まってるだろ…。マニマルコもモラグ・バルも…叩きのめしてやる!!いつのまにか記憶まで無くして、次は魂すらも盗られたんだぞ!?この怒り、どこにぶつけようか('ω'#)」
よし、君が戦うつもりなら僕も協力する。この世界は好きだから、滅んでほしくない。
*「ふぅ…凄い体験だった。いろいろ考えさせてもらったぜ。…さっそく行動を始めたいが、何処から攻めるべきか…。」
預言者「成すべきことが数多くある。だが覚えておけ…この道を孤独に歩む必要はない。」
*「ウウッ…預言者さん…(;ω;)」
預言者「我等は力も数も増やさねばならん。歴史のページを書き換えるには眼も見えぬ年寄り以外に同志が必要だ。我等自身の同志を集めなければな。一人目には出会ったがね。」
*「リリスのことか?確かに、早く助けてあげないと…俺たちの命の恩人でもあるし、あのまま奴らの手に堕ちるような目には遭わせたくない!」
預言者「リリスは自身を犠牲にして我等を逃がしたのだ。彼女は未だコールドハーバーの囚人だ。救出するには正確な位置を割り出す必要がある。それには多くの時間が必要だ。そして、マニマルコの密偵どもが、世の端々に〈嘘と欺瞞の網〉を張り巡らせている。タムリエルの種族を互いに争わせ、真の脅威から目を逸らしている。密偵をあぶり出せ。奴らの〈網〉を暴くのだ。」
*「ああ、救出準備ができたらまた呼んでくれ。俺はその間、自分なりに人助けをしたりして世直し稼業をやっておくからな!」
*「あー…色々濃い時間だった。…世直しといっても、そう簡単に脅威なんて見つかるものかね?」
街から離れたら、そんなの沢山あるよ。デイドラは勿論、陰謀沙汰や、虫の教団の暗躍…破壊の種は各地に撒き散らかされている。
*「そうか〜……………ん?…ああ!?」
おお、そう言っていたらまさしく破滅への引き金を見つけたね。
*「これって…ドルメンだよな?さっき意識の中で見たけど。こいつがダークアンカーの設置する装置なんだな…!」
まだ機能してないみたいだね。でも、いつか動き出す。もし、道中で怪しい連中がドルメンに集まっていたら…そういう事だ。
*「くっ、今は見逃してやる…!」
今回はこれでおしまい。ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。