どうも、はるまき虫です。前回はカリーン船長から依頼を受けました。集める3人のメンバーのうち、今回は【ジャカーン】にスポットを当てます。さて、今回のお話は…


*「ジャカーン探しに奔走してたら、怪しいところを見つけたぞ。…なんかでかい女がいるな。」

ハイエルフだね、ジャカーンのファンかな?どうやらジャカーンは首長から貴重な宝石を奪った罪で、ここ【墓場】に放り込まれたようだね。

*「そのネーミングよ…。」

入ることは死を意味するほど危険みたいだね。でもこんな直球の名前だと、逆に安全かもしれないね。

*「あぁそうかい!!」



*「地面からは火やら針が出るわ、ボーセクの手先はおるわ…、やっぱりヤバい場所じゃねぇか!」

周囲は暗いから、よく目を凝らした方がいいね。


…なにやってるんだい?

*「酒だよ、樽の蛇口捻ったらビールが出てきたから飲んでるんだ。何だか傷の治りが良いように感じるぞぉ。」

飲み物や食べ物は、時に肉体を一時的に強化してくれる。見つけたら飲むのはいいと思うけど…こんな汚い場所にある酒を飲むのは如何なものかと。


*「ここにはたくさんの囚人がいるな。」

ジャカーン以外の囚人はみんな人殺しだよ。無視するほうがいいね。

*「お、この男は人相が良さそうだ。もしかしてジャカーンか?」

この暗さでよく相手の顔がわかるね…。正解だ、君の探していたジャカーンとは彼の事だよ。


ジャカーン「おい。あんた衛兵じゃないな。なら助けてくれよ!」


*「カリーン船長の使いだ。盗みの計画に手を貸してくれ。」


ジャカーン「よし、いいぞ! ここから出してくれれば、手を貸そう。才能溢れる男だと分かってもらえるはずだ!」


交渉成立だね。さぁ、ここから早いとこ脱出したほうがいいよ。


*「ぬおおお!!お、おお?なんか力んだら身体からトゲが生えてきたぞ!?」

それは【スパイクアーマー】。内なるドラゴンの力を解放して、防御力を高まることができるよ。近づく敵には、その鋭いトゲを突き刺さるオマケ付きだ。それにしても、早くも二つ目の技を習得できるとはね。…彼を選んで正解だった。

*「なんか言ったか?俺も強くなっただろ(´∀`)」

喜んでいるようだけど、まずは目の前の敵を倒してね。



*「扉の向こうには、さっきの女や衛兵がいるかもしれないから、通用口から逃げるそうだ。」


*「…ふう、ようやく脱出できたな、ジャカーン!それじゃさっそく俺の依頼を…。」


ストップ。どうやらジャカーンは近くのゴブリンの拠点にあるモノを保管しているようだ。それを取り返したいらしいよ?

*「(# ゚д゚)」


そんな顔しないの。せっかく頑張って救出したんだし、ここでジャカーンが死なれたら面倒だよ。

*「そうだな。ゴブリンってのも気になるし、行くとするか。」



*「お、おい怪我人がいるぞ!」

ググナー「ゴブリンだ!俺たちを皆殺しにするぞ!」

見たところ、ノルドの傭兵のようだね。ボーセク首長の依頼でここの調査に行ったけど、仲間ともどもゴブリン相手にボコボコにされたようだ。

*「…ゴブリンって強いのか?」

部族にもよるかな。元はタムリエル南西のサマーセット島に住んでいた種族だ。獣を使役することに長けているか、大昔のエルフ…【アルドマー】たちは彼らの技術に一目置いていたそうだよ。一時は貿易を結ぶまでに至ったけど、なんやかんやあって破綻してしまったんだ。今では大半が島を去ってタムリエル中に部族を作って野生的に生きているんだ。一部のゴブリンは奴隷として活用されたりもしているけどね。

ゴブリンの実力としては、罠の活用や魔法に長けているよ。即座に魔法のトーテムを作り出すような個体もいる。

*「油断できない相手、というわけだな。」


お、ゴブリン相手に別の魔法を使っているようだね。

*「なんか…、足に強い力を入れたら岩の塊が出てきたな。んゴホォ! 砂埃がたつ!むせる!」

…、これは【ストーンフィスト】という技だね。魔法とはちょっと違うかな?自分のスタミナを消費する必要があるからね。地面に強い衝撃を与えるから、囲まれた時なんかには使えると思うよ。そして、出来上がった瓦礫は相手にぶつけるんだ。3つも当てたら、相手は気絶不可避だ。

*「使い所は考えたほうが…いいな。」


*「こいつがここら一帯のゴブリン部族の王だな!」

どうやら、ググナーの仲間は手遅れのようだね…。仇を打つんだ!

相手は魔法使いだ。魔法勝負もいいけど、君の短剣を上手く利用してみたらどうだい?



*「胸下を…切り裂いてやる!!」


*「終わったが…、助けられなくて残念だ。」

冒険者や傭兵は、いつこうなってもおかしくはない。君も覚悟したほうがいいかもね。

*「そうしよう…。」



さて、ジャカーンを待たせるのも悪い。討伐の報告はジャカーンの依頼が終わった後にしようか。

*「保管したモノとやらは、宝石らしいな。アイツの拳2つ分ぐらいの大きさだってさ。」

それは見逃すわけにはいかないね。ゴブリンの数は多いだろうから、戦闘をやり過ごせる所は回避するのもアリだよ。


*「随分進んだが、次のフロアに目当ての宝石があるようだ。ジャカーンが見張りを相手するらしいから、俺は取りに行くだけでいいらしいぞ。」


宝箱の前に少し強いゴブリンがいたけど、余裕そうだったね。

*「ああ、戦いにもかなり慣れてきたみたいだ。さて、このデカい赤色の宝石が目当てのブツみたいだな。よし!ずらかるぞ。」


*「やべ、ボーセクの回し者に出会っちまった…!」

ここは嘘をついたほうがいいね、ジャカーンの安全のために。






*「ジャカーンと会う予定の酒場にさっきの傭兵がいたから、報告したぜ。改めてボーセクの暴君ぷりがよくわかる。一刻も早くヤツを首長の座から下ろさないと、この港は長く続かないんじゃないか?」

ボーセクに立ち向かうにはまだ仲間が必要だね。


*「ジャカーンにも借りを作れた、でも2人の仲間とやらを連れてきた方が事を順調に進められるだろうな。…それにしても、コイツは中々の人気者みたいだな。さっき会ったイリエンがヤツの恋人だと思っていたけど、ジャカーンは他の女ともつるんでいるみたいだ。」

女たらしと言えども、実力とカリスマ性は目を置くものだよ。さて、次は西のドワーフ遺跡【ビスザーク】に赴いてみるかい?あそこにハイエルフの【ネラモ】がいるそうだ。

*「遺跡か、面白そうだ。」




今回はこれでおしまい。ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。