慢性化した湿疹はなかなか治らないもの。
主婦湿疹の症状がまだ軽い状態では、市販のハンドクリームで充分にケアできます。
ただし、症状が一段階超えて痒みや痛みが酷くなった場合、湿疹が化膿してしまった場合は、速やかに皮膚科に行かれることをお勧めします。
放っておいても治らない症状は、あまり放置せずに早めに専門医に相談することが肝心です。ケースに合わせた薬剤を処方してもらうことで、症状は徐々に改善してゆきます。

主婦湿疹の予防・改善のサポートアイテムとして、水仕事をする際にはポリエチレン製の手袋が有効です。
使い捨てが出来るので、とても衛生的です。
ゴム製の手袋を用いる方もいますが、製品に含まれる金属成分がアレルギー反応を引き起こすという症例があります。
また、ゴム製は他の材質と比べて手が汗をかきやすく、皮膚がかぶれやすくなることもあります。

綿製の手袋を嵌めた上からゴム手袋を使用するという方法もありますが、これは使い方に注意が必要です。
この場合は綿製手袋の衛生面が問題となります。布にしみ込んだ汗が皮膚を刺激しないよう、清潔な綿手袋を何組か用意しておいて、頻繁に交換することをお勧めします。

上のように綿製のものを併用する場合は、更に合成洗剤によるアレルギーに気をつける必要があります。
合成洗剤で洗濯した手袋を用いることで、主婦湿疹の症状が悪化してしまうことも充分にありえるのです。
アレルギーが出る場合は合成洗剤を避け、洗濯石けんで洗った手袋を用いた方が無難でしょう。

 

 

手荒れ、手湿疹などの皮膚疾患を治療するにおいて重要となってくるポイントは、
1.原因物質の特定と排除
2.肌の手入れ(清潔と保湿)
3.ステロイド外用薬の適切な使用
4.体質の改善
この4点といえます。
皮膚治療は、以上4点のどれが欠けてもなかなか成功しないのが難しいところです。

この各ポイントですが、専門医の分野によって治療の考え方やが指導法が多少異なってきます。
これは立ち位置が違うために、アプローチが異なってくるのだといえるでしょう。
以下は、皮膚科とアレルギー科を受診した体験から感じたことを綴ったものです。

皮膚科の専門医は出来るだけ速やかに現状の改善を行うことを目的とするため、2と3を強く推す傾向にあります。
皮膚科での治療は、アレルギー科での治療と比べて即時的な効果があるようです。
しかしこの場合、処方された薬剤が症状に適切なレベルかどうかということが問題となってきます。強すぎる薬剤を常用すると、身体がそのレベルに慣れてしまい、薬の効果が利きづらくなってしまう欠点があります。

また、ステロイド薬の功罪ということを考えてみる必要があります。
この薬剤は、皮膚の炎症を抑えるのに劇的な効果を発揮する良薬です。しかし炎症を沈静化させることは出来ても、根本的な治療のための薬ではない、ということは念頭に入れておいて下さい。
同じ症状を繰り返すことが多いのが手湿疹の現実です。そのため、一旦治癒したあかつきには再発を予防するための自己管理が必要となります。

アレルギー科の専門医は、1から4を総合的に指導してゆきます。これは一般的にアレルギー治療が、根本的な治療に加え、個人の肉体状況を改善してゆくことを重要視するためです。
まずは詳細な検査で原因物質を特定し、生活面でそれを近付けない、取り込まないように注意することを指導してゆきます。
原因物質の特定と並んで行われるのが、手洗いとスキンケアの指導です。「細菌が繁殖しやすい状態では更なる症状の悪化を呼び込む」ということを患者に説明し、何故患部を清潔にする必要があるのかを丁寧に説いてゆきます。
そして、基本的な体質改善によってアレルゲンへの耐性を付けるための指導にはいってゆくのです。
このように治療は一過性の対処療法ではないために、完治は長時間を要します。

専門医の言わんとするところを理解し、自分に合った治療とは何か、今一度じっくり考えてみましょう。
手湿疹を根本から解決するためには、まずは日常生活の範囲で出来ること、出来づらいことをきちんと見定めること。
ただし、原因物質に触れないこと、弱った皮膚を保護し常に清潔にしておくことは、炎症をかかえている誰にとっても最低限のタスクといえるのではないでしょうか。

 

 

手に現れる皮膚の炎症、症状は人によって異なり、実にさまざまです。
ひと口に「指に水疱が出来た」と言えども、その症状も病気の原因も、個人によって相当に異なっています。

まずは、あなたの手の状態と下の症状を照らし合わせてみましょう。
もちろん、不用意な自己判断や早合点はいけません。
ちょっとした炎症がなかなか治らない、何の病気か分からないという場合には、出来るだけ早く信頼の置ける専門医に相談しましょう。

まず、手やに指に水疱が出来た場合。
この症状が出る方は相当数にのぼるといわれています。
経験のない方は、まず「手に水虫が出た!」とショックを受けるようですが、まずは落ち着いて。水虫である場合とそうではない場合がありますので、次の判断が必要です。

手やに指に水疱が現れる前に足にも水疱が出ている場合、さらにかゆみを伴うものならば水虫を疑った方がよいかもしれません。
これは皮膚科では白癬症と診断されます。

手のみに水疱が出ている場合は、異汗性湿疹や、汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)、発汗異常性湿疹である可能性が高くなります。
これらには菌は存在しないので、感染のおそれはありません。
多汗の人に多いようですが、汗腺が詰まることで水疱が発生します。
痒みを伴わないケースが多いのが特徴です。

また、水疱が手に現れた後に、時間の経過とともに身体じゅうに細かなぶつぶつが広がる場合は、自家感作性皮膚炎(じかかんさせいひふえん)が疑われます。
赤い発疹が現れた後で多量の水疱へと変わり、そこへ膿が溜まるようならば、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の疑いが濃厚です。
この症状の場合、患部の皮膚がガサガサと荒れてきます。

やや湿った湿疹が円状に現れる場合は貨幣状湿疹、指と指の間がかぶれる場合はカンジダ性指間びらん症の可能性があります。

主に利き手の親指、人差し指、中指といった、何かにつけて手作業でよく使う指の先から皮膚が乾燥して剥がれてゆき、表面が硬化した後にひび割れや指紋が薄くなくなるなどの症状の場合は、進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)であるかもしれません。
悪化するとあかぎれを伴ない、酷い時には症状が手の平全体にまで広がります。
特に主婦、美容師、飲食店員、デパート店員、銀行員などによくみられる症状です。過度の水仕事や、紙類を扱う仕事の際に指先に刺激が加わり、乾燥しやすくなることから起こるようです。

このように、皮膚炎を発症する遠因は個人の生活や仕事に根ざしていることが多く、容易には特定出来ないことが多いのです。
そこで重要になってくるのが、セカンドオピニオンの存在です。
専門医でも一発で症状と原因を見抜けるとは限りません。
病院に罹っても医師の診断や説明に納得がいかない場合、または処方薬を使っても治りが良くない場合は、別の医療機関も利用してみましょう。