- このところ涼しい。一昨日に引き続き、これから福島県へ。厚労委の委員派遣で、郡山市、県農業総合センターで放射性物質検査の状況を視察、その後、保育所、ハローワーク、そして福島第一原発の現場作業員の拠点であるJヴィレッジへ。
- 本来、8月1日は毎年、江東花火大会の日。荒川河川敷に30万人が集まり、3700発の花火が上がるはずだったが、今年は震災により早々に中止決定。残念ですね。
- リアルな問題ですね。町会とかのボランティアの方々は頑張ってくださっているのですが。 RT@eaiwacom: 会場近くの東砂住民にとって・・花火大会後の空き缶、ビニール袋など大量のゴミを他人の玄関前や道路、会場に置いて(投げて?)行く人がいる・・中止は大歓迎!
- 今、最後のJヴィレッジを離れ、帰路へ。非常に駆け足だったがそれだけ多くのものを見た。順次、報告を書く。
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まず郡山市、県農業総合センター。えらく立派な施設で驚く。ちょうど昨日まで避難所としても使われていたそうだ。ここで福島県産農産物の放射性物質の検査を行なっている。
- 県農業総合センター、6月からゲルマニウム半導体検出器が4台入り、放射性物質の検査を行なっている。現状、1日あたり試料80点を調べられる。今月中にあと6台入る。ただ牛肉については県内だけでは無理。なぜなら県内のと畜場で扱うのは1/3以下で、他は東京横浜神戸等でと畜されているから。
- 県農水部長、福島県の肉牛出荷は2-3万頭/年。そのうち県内でと畜されているのは7-8000頭だけ。県内のと畜場で放射性物質の全頭検査をやれと言われると、福島県の肉牛の6-7割は出荷できなくなる。そうなったら多くが廃業だ。(県外のと畜場での検査体制整備に)特段の配慮を、と。
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これがゲルマニウム半導体検出器。切り刻んだ試料を入れ、ガンマ線を検知する。野菜、果物、牛肉、魚等、品目ごとに曜日を決めて検査。例えば7月28日は「桃の日」として福島県名産品種の「あかつき」を一斉検査した。今日は野菜の日らしい。
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ゲルマニウム半導体検出器での検査前、野菜を切り刻む工程。
- 稲藁が問題になっているので、お米がどうなるのか。深さ5cmで5000Bq/kg以上はそもそも作付制限している。すでに収穫した麦を見ると、ごく一部検出したが、ほとんど数10Bq/kg。野菜も思ったより土から吸収しない。吸収が高いというコマツナで試験したが、移行係数0.002だった。
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続いて、郡山市日和田保育所へ。これも東京の保育所では考えられない立派な施設。5月2日に園庭を3cm表土除去、地表面で2.4μSv/h→0.5μSv/hに8割低減。20トンの除去土壌は駐車場の地下50cm以下に仮埋設。
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郡山市では小中学校、保育所、幼稚園の125施設で表土除去作業。小中学校は高さ1cmで3.0μSv/h、保育所と幼稚園は1.0μSv/h以上を対象。建設業協会の協力で安くできたが、それでも保育所等77ヵ所で8000万円かかったと。
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日和田保育所、今も毎日、放射線測定。概ね0.5-0.6μSv/h。表土除去もした訳だが、それでも現状、園庭で子どもを遊ばせていない。市は年長児は1日30分を限度に外遊びOKとしているが、保護者のコンセンサスが得られていない。
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子ども達は園舎の中で駆け回っている。外遊びできずストレスためているのではと思うが、強いて外に出たがる子はいないと。むしろ3.11以降、先生から離れない子が。しかも外に出る時は自分からマスクを着けるという。親の心配が伝わるのか。
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続いて、ハローワーク郡山へ。多くの来訪者で混雑していた。震災以降の相談件数4万件、3割が仕事の相談、4割が雇用保険の相談。雇用保険受給資格決定件数は前年比1.9倍。しかし職業紹介の新規求職申込件数は前年比で増えていない。
- 福島県、避難所入所者数6万人のうち、県外避難が46000人と多く、県内避難14000人の内訳もホテルや旅館への二次避難が85%(宮城県16%、岩手県33%)。原発避難で32000人が就労の場を失ったが、事故が収束すれば戻れるので、本格的に新たな就職をしようという気持ちが低い。
- ハローワークとしては、二次避難先のホテルや旅館の部屋を個別訪問したりしているが、体育館の避難所でやる就労相談会と違って、なかなか反応がない。ましてや「いずれ戻って元の仕事をする」と思っている人に瓦礫撤去の求業票を渡したりすると「何でこんなものを。俺は帰るんだ」と言われる。
- 現状、原発避難者は雇用保険を受け取りながら事故収束に向けた作業の進展を見守っている人が大半だそうで、新たな就労への意欲が高まってくるのをハローワークとしては待っている。ただ、早い人は10月で雇用保険が切れる。そういう人が3000人いて、支給終了後の雇用対策が重要になると。
- ハローワーク郡山、被災者の就職状況について「768人が就職」と実績を報告。しかし「何人中の768人なのか」を問われ、「3563人中の768人です」と。そして「被災者のうち、他の市町村からの避難者が就職した状況は」と聞かれ、「そういう数字はありません」と。うーん。
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いよいよJヴィレッジへ。構内のグランドには物凄い台数の車が。建設会社や「日立ニュークリアエナジー」とかの社名を書いた大型バスも多数。作業員の送迎用だろう。ここから1日に3000人が福島第一原発に出入しているという。
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Jヴィレッジのセンターハウス。所在地は楢葉町で、原発20キロ圏のラインがちょうど構内を走っている。空間線量は0.7μSv/h前後。郡山市や福島市は1.0μSv/h前後だからそれより低い。従ってここでは防護服もマスクも不要。
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時間は14時台、ちょうど福島第一原発からタイベックスの防護服姿の作業員が大型バスで次々に上がってくる。これからサーベイエリアで放射線測定へ。測定の様子は写真不可。
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人工芝のサッカーグランドに低レベル放射性廃棄物の山。白いのは防護服、赤いのは防塵マスクのフィルターだという。最終処分の方法は決まっておらず、今のところはただ積んでおくだけだと。
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メディカルセンター、緊急医療班。福井大病院の徳永医師、救急医学会の派遣でここに来るのは4回目。心筋梗塞、熱中症、命にかかわる急患も。天候の影響を如実に受ける。炎天下であの格好なら倒れない方がおかしい、2-3時間の作業が限界だと。
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福島第一原発から上がってきた作業員は、このようにカードのバーコードを読み取り、出入を確認し、線量計のチェックを受ける。
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作業員に対する放射線防護教育も。授業を受けてテストにパスしないと現場に出さないという。ICRP(国際放射線防護委員会)勧告においても「健康リスクの理解と緊急業務に従事するための訓練」が求められているので、それへの対応だろう。
- 私も含め各党議員が厳しく言ってきたので、Jヴィレッジの体制も医師の配置も作業員の出入管理や被曝管理も顕著に前進している。非常事態対処の前線基地という緊迫感はそれほどなく、安定した雰囲気がある。むしろそうした改善ぶりをアピールしたい気持ちも透けて見える気がするが。
- 柿沢事務所サポートの被災地ミッション、週末に石巻市へハエ退治の防虫剤散布に行った砂町の町会有志のコーディネート役の秘書から話を聞く。直前に自衛隊が薬剤散布に来たが、車で大通りに撒くだけ。こちらは隅々まで防虫剤散布して大変喜ばれた、また来てほしいと言われたと。良かった。
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