『少林サッカー』2001年 香港

20年前…。

「黄金の右脚」と呼ばれる一流選手・ファンは、香港のサッカー界に君臨していました。お腹に「黄金右脚」という入れ墨も入れています。

ある試合で同じチームの選手・ハンに「八百長試合を引き受けてくれないか」と頼まれ、小切手を受け取ったファンは、PKをわざと外しました。

チームのファンは怒ってフィールド内になだれこみ、ファンは木の棒で殴られます。この時の怪我が元で、ファンは足に後遺症が残り、ひきずるようになりました。

…20年後。

ファンに八百長試合を頼んだハンは、強豪サッカーチーム〝デビル〟の監督を務めており、サッカー界での重鎮に納まっていました。ファンはその下で雑用係をしています。

八百長試合の小切手は不渡りで、しかもファンを襲って怪我をさせたのもハンの差し金でした。ファンは騙されたのですが、気づいた時はもう遅く、足をひきずるファンにできることはありません。

新設するサッカーチームの監督を指名するという約束までをも反故にされたファンは、絶望に暮れて街をさまよい、巨大スクリーンに映ったサッカー試合を見て「あの蹴りじゃ駄目だ」と呟く青年と出会いました。

その青年は少林拳の達人・シンで、全身を使う中国武術の極意を体得したと言います。「蹴りは『腰馬合一(腰と脚が一体となる)』でないとならない」と発言したシンは、実はただの清掃員でした。

しかし一人前に名刺を用意しているシンは、それをファンに渡します。

道を歩いて転ぶ女性を見て、縦列駐車に手間取る女性を見て、剪定に時間をかける男性を見て、ハンは「少林拳さえ習っていれば」とばかにし、さらにファンの脚についても「不自由でも少林拳を習える」と言いました……。


* 落ちぶれた男は再び……。

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