ライブドアから映画の試写会のチケットを貰ったので行って来ました。場所は新宿厚生年金会館、雨のせいもあり並んでいる列が大変わかりづらい&係員が仕事していない・・・会場運営はかなりダメでした。しかし、映画自体は非常に素晴らしい。弟を大学に行かせるために強盗殺人を行って無期懲役を食らったお兄さんと弟の物語。なかなか映画化しずらいテーマ、周囲から犯罪者の家族として徹底的に阻害される弟とそんな弟の苦労、状況を全く理解せず、ただひたすら弟に手紙を送りつづける兄・・・迫害は弟が結婚して子供にまでおよび、遂に弟は兄との決別を決意する・・・兄は弟の手紙を読み、ついに本当の自分の罪を自覚する・・・下手すると教訓ドラマとして「臭く」なったり、「違和感」を感じる難しいテーマを「自然」にしかも2時間という時間で描ききっています、2時間あっという間、しかも本当にいろいろ考えさせられる、これぞ日本映画という絶妙な心理描写が出来ている映画です・・・まあ、こんな天使のような伴侶は普通いないでしょうけど。この映画の凄いのは、主人公が家電量販店で兄が犯罪者であることがバレて倉庫に飛ばされたとき、会社の会長が言った台詞「誰でも、犯罪者や犯罪者の家族となんか付き合いたくない、差別されるのは当然だ。あなたのお兄さんは自分ではない、残された者がどういう目にあうかを想定すべきだった、これこそが最大の贖罪だ。その上で、君は今いる位置から少しずつ社会とのつながりを得なければならない、差別のない社会は存在しない」・・・に象徴される、まさに、建前でなく、社会の本音にあると思います。ラスト付近でも社会に子供まで差別され阻害されている現実を描くことで「日本の現実の阻害社会」を描ききっている(最もその後、社会復帰を暗示させるショットもありますが)点が秀逸です。社会が犯罪、犯罪者家族を徹底的に排除しようとしている現在において、きれいごとをのぞいて真摯に考えさせる一品だと思います。以前、ルナシーのドラマ(女子高生が好きなバンドを見にいくために援助交際やったらHIVになっちゃったというやつ)のTV放映で援助交際が減ったという実例もあるので、犯罪犯すなという道徳教育をするより、この映画を見せて犯罪やると家族、子孫まで死ぬ思いをするという「真実の日本」の現実を見せた方が犯罪抑止力に効果があるような気がしました。いろいろな意味でお金払ってもみる意味がある、久々に感動した万人にお勧めできる映画です。上映日11月3日からのようなので、彼氏彼女で是非、秋の夜長にでもいかがでしょうか。
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