アナウンサーの長野智子さんが、ご自身の留学経験を語っている動画がありました。
偶然ですが、ちょうど同時期に、私も同じ大学に留学していました。
当時、長野さんと同じメディア・エコロジーを専攻していた友人から、長野さんのことは聞いてました。
ご本人が受講されていたクラスの前をたまたま通りかかった時、最前列に座っていらした姿がとても印象的で、さすがだなぁ~と感心しました。
長野さんがインタビューで語っていましたが、日本人は人の意見を批判するのが苦手です。
批判とまでいかなくても、自分の思っていることを自分の意見として述べること自体、あまり得意ではありませんね。
私も留学中、課題として提出したペーパー(レポートのことです)を読んだ教授に、
「これは、本の内容をうまくまとめてあるけど、君の意見が書かれてない」と言われたことがあり、
その時、正直「私の意見って・・・・?」と戸惑った覚えがあります
日本の大学は、人の考えであっても、それを上手にまとめれば良く、それに対する見解はあまり求められないものです。
そういう一連の教育の流れが、英語を上達させる上での足かせになってるとも思います
簡単な会話の中でも、英語の問題ではなく、もちろん知性の問題でもないのですが、やはり自分の意見を簡潔に話すことが難しいため、スムーズに会話に参加できない、という状況が少なくありませんね
英会話上級者の生徒さんは、文法も身についているし、語彙力もそれなりにあるので、更に英会話の上達を希望するとすれば、自分の意見を持つことです
どんな状況であっても、どんな話題を振られても、自分なりの意見を話す。
意見に良し悪しはなく、正しいとか間違いという基準を持つ必要もなく、ただ自分の立場をハッキリ意思表示する力が求められます。
でも、そのためには時事問題にも精通してることや、それに関連した英単語を基礎的な知識として身につけておく努力も必要かと。
ただ、意見があっても、それを会話の中に盛り込めるかどうかは、また別の問題で、そこはディスコースを知ってるかどうかにかかってます
意見を求められなかったから発言できなかったという場合もあるでしょうし、話を振られたけど、大した考えも伝えられなかったという場面も出てくるでしょう。
中には"I disagree."(君の意見には賛成しない)と早速、言われることもあるでしょう
でもそれが英語のディスコースであると理解した上で、そこは割り切る
反対意見を言われたからといって、落ち込むことも、傷つくこともありません。
自分の意見を持つだけでは不十分。
しっかりと英語のディスコースにのせていきましょう
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