1980年代から2000年代初頭生まれをミレニアル世代と言いますが、
そのポスト・ミレニアルのことをジェネレーションZ と呼ぶそうです
現在の40代、50代のジェネレーションX の子どもたち、ということになりますね
彼らは、2000年代に出版され、話題をよんだThe Hunger GamesやThe Maze Runner、そしてDivergent などに代表されるdystopian books を読んで育つような世代なのですね
ディストピアとはユートピアの反対語で、文学作品のジャンルとして存在します
何故、今の10代が、こうした悲観的な、ある意味、現実離れした作品を好んで読むのだろうか
と少し疑問でした
でも、それは、今の世界情勢が少なからず影響してるのでしょうね
現実を肯定的に見えない若者がISに入隊し、自分が理想とする現実を追い求めたり、
国益を優先する自国第一主義を主張する分断された世界だったり、
経済の行き詰まりや貧困問題など、
いわばディストピアン作品の題材になるような現状の中で育つ世代なので、
ディストピア文学をある意味、現実的に捉え、その闇の中に光を見出せるような、そんな世代なのかもしれないですね。
セクハラを黙認するしかなかった時代を経て、女優たちが#MeToo運動で立ち上がり、今ようやく声をあげるようになり、世の中の認識が根底から変化していく過程と、実は似ているのかもしれない。
ある意味、ディストーピアン・ワールドにどっぷり浸って育つからこそ、大人になってからは、現実をしっかり見据え、根本から変化していく力を実は兼ね備えているのかも。
ジェネレーションZが作り上げていく近い将来に、そうした期待の念を少し込めてみたいと思いました