一昔前、海外で子どもを産むと、蒙古斑を見たお医者さんが母親の虐待を疑う、という時代がありました
蒙古斑というと、赤ちゃんのお尻のあの青いアザ。
欧米の子どもには、あまり見られない特徴なので、蒙古斑の知識を持っていない医療従事者によって、そういう誤解が生まれたのです
同じように、英語があまりできない子どもが、アメリカで先生に「ヒアリング」のテストを受けるように言われることがあった時代もありました
ここでポイントなのは、「リスニング」ではなく、「ヒアリング」テストであること
じっくり話を聞くことができないからテストを受けるのではなく(リスニング)、耳が聞こえてないようだから検査を受けるように指示されてるのです(ヒアリング)。
子どもが英語を理解できないのは、言語の問題ではなく、耳に何かしら問題がある、という認識でした
教師側からすると、言葉が分かっていないという認識はなく、身体的な問題があるようだ、という見解でした
それと似たような現象ではないかと感じるのですが、インター校で何か「問題」が起きると、学校やスクールカウンセラーは、先ず発達・知能検査などの心理テストを受けるように促すケースが増えてるように思えます
もちろんそれで「問題」が究明されたり、改善されたりすることもありますが、その必要がないケースも見てきました
この手の検査は高額な上、それで何も解決しないのであれば、そこにメリットはないように思えます。
まず、学校が問題視している事柄自体が実は「問題」ではなかったり、何か別のところに原因が潜んでいるヒントだったりすることもあります
蒙古斑やヒアリングテストと同様、これも時代の流れが運んできてるものなのかもしれません
いずれにしても、必要のないテストを受けて一番被害を受けるのは子どもなので、「心理テストを」とインター校で示唆されたとしても、是非その前に、一度、第3者の教育従事者にご相談されることをお勧めいたします。
繰り返しになりますが、当然そのようなテストが必然というケースももちろんありますが、そうではない場合、安易にその手のテストに「解決」を求めてしまうのは短絡的かもしれません
心理テストに問題解決を求めない教育現場が
今後のTHE NEW NORMAL 新常識でありますように