皆さん、こんにちは!


絵本作家兼サラリーマン投資家のテルヤマです。


本日はイギリス歴史の続きです。

産業革命により、イギリスは世界の覇権をより強固にしていきました。

その中でもとりわけ力を持った企業があり、それがかの有名なイギリス東インド会社(1600年~1874年)です。

イギリス東インド会社はもともとナツメグや胡椒などの香辛料の輸入貿易商社であったが、次第に自らの軍事力を使ってインドなど資源豊富でかつ自分たちより弱い状況にあった国への海賊行為や侵略行為にとって代わっていった。


なぜ一企業が他国を侵略できるほど強大になったのかというとそれは「イギリス王室」がバックで資金支援していたからに他ならない。

イギリス王室が国家事業として海賊事業を認めている大きな理由は王室を運営するだけの資金が入ってくるからである。海賊事業として約60万ポンドの収益がありその内王室は50%得ることが出来たようである。

当時のポンドを現在の円の価値に変換することは困難だが当時のイギリスの国家予算が20万ポンドだったので海賊事業がいかに儲かることがわかるだろう。

因みに海賊で有名なフランシスドレイク船長はイギリス王室の支援を受けており、イギリス大英博物館に収蔵されているものの大半は他国から強奪した金銀財宝である。

なお、東インド会社といえばオランダ東インド会社が有名であるがそれとは別会社で貿易領地や貿易品で度々衝突していたようである。(ただ株主が誰かわからないのでもしかすると横つながりはあったのかも)

ただ、王室も常に資金が潤沢というわけでもなかった。王室を維持するにも国を統べるにも戦争をするにも金がかかる。

そんなこともあり、1693年には中央銀行であるイングランド銀行が設立される。

イングランド銀行はイギリス政府(王室も含む)の国債を引き受ける代わりに銀行券(紙幣)を発行する権利を持った銀行で要は政府に対しての金貸し屋である。

このイングランド銀行の仕組みをモデルにFRB(連邦準備制度理事会)や日本銀行など各国の紙幣発行権を持つ中央銀行ができ、いまなおその仕組みで運用されている。


因みに中央銀行は民間所有物であり(日本銀行は上場している)、市場で売買されている。


ただ、大株主は一部を除いて不透明。

金貸しと言えば、ロスチャイルド家が世界一有名であるがロスチャイルド家が有名になったのは1700年代後半からであり、それより100年も前にイングランド銀行は存在しているわけである。

ということはロスチャイルド家より権力も富もある人物やあるいはグループが存在し、金融制度の総本山であるイギリスも当然かかわっているはずである。

そして16世紀後半からいよいよイギリスによるアメリカ大陸の侵攻・植民地化が始まる。


目的は領土や石油・石炭資源、先住民の奴隷化、金銀財宝の獲得は言うまでもない。

アメリカ大陸に対するイギリスの繁栄は17世紀から18世紀にかけて黄金時代を迎えた。

その時にはすでに金融体制(株主と支配人と使用人)出来上がっており、これをアメリカ大陸でも採用する。

大村大次労氏の著書「お金の流れで探る現代権力史」によるとアメリカがフランスからルイジアナ州を買収する時、イギリスのベアリング銀行にアメリカ国債を買い取ってもらって、その資金で州を買収したようである。


また、アメリカ大陸には鉄道が網目のように広がっているが、この建築・設備資金もイギリスの投資によって資金調達したお金で作ったものである。

アメリカ合衆国の鉄道史

 



イギリスはアメリカ大陸を植民地化していたわけだが、アメリカ独立戦争(1775年~1783年)によってアメリカはイギリスから独立した。

アメリカ独立戦争



が、上記で述べた通りインフラ整備や産業技術等は相変わらずイギリスから支援・投資を受けているので金融・経済はイギリスが握っているということである。



今回の投稿はここまで。

イギリスの歴史は次回で終わりかな~~~~( ̄д ̄)

それでは次回の投稿で('ω')ノ



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