「集中すること」と「こころを澄ますこと」は、似ているようで、とても対極でもあります。
たとえば、瞑想をするときは、こころを澄まします。
少しの集中ならよいのですが、集中しすぎると緊張につながり、こころがほぐれにくくなります。
集中というのは、少なからず、気合を入れる必要がありますから、緊張を伴って当然です。
気合を入れずに、リラックスしたままの集中力というのもありますが、これは、かなりの慣れが必要です。
私のお仕事の場合は、まさに、この対極である集中と澄ますことを同時に行って霊視したり、術を使います。
冷静なまま、膨大な念というエネルギーを操ります。
一般的には、膨大なエネルギーは、頑張って気合を入れないと動かないと思われがちです。
ところが、こころを澄ましきった先には、冷静なまま、流れるように膨大なエネルギーを操ることのできる世界があります。
対極なものは、離れていつつ、とても近い。
瞑想のお話が出たので、「外観瞑想」について少し。
よく言われる「無になる瞑想」は、いきなりは高度すぎて、難しいものです。
自分のなかを探索する「内観瞑想」は、「自分は、どうしてこういうとき、こう考えるのだろう」などと内面を観察する瞑想です。これを繊細な方があまりしすぎると、自己の反省にばかりつながり、落ち込むこともあります。
そこで、「外観瞑想」をおすすめしています。
まず、座ったまま、楽な姿勢を見つけ、気持ちを落ち着かせます。
次に、五感を澄まします。
・ 視覚 = 目
・ 聴覚 = 耳
・ 嗅覚 = 鼻
・ 味覚 = 口
・ 皮膚の感覚
右腕にくる空気の流れは、ちょうどいい温度だな~。
とか、
いい匂いがするな~。
とか、
今日は、晴れてて、お日様の光が気持ちいいな~。
などと五感の感覚を、改めて、感じていきます。
そして、一番瞑想に使いやすく、奥が深いのが、「聴覚」です。
われわれが生活しているときに、ぼーっと聞いている「音」の中には、実はたくさんの情報が隠れています。
こころを澄ませて、ほんのちょっぴり耳に集中してみてください。
リビングであれば、台所のほうから、冷蔵庫のモーターの音がするかもしれません。
クーラーのファンの音もするでしょうか。
ご家族がおられると、別の部屋での音が聞こえるかもしれません。
集合住宅であれば、上下左右のお部屋の、なにかの音、水道管を走る水の音等が聞こえるかもしれません。
窓をほんの少し開けてみると、近隣の、お子様の声が聞こえてくるかもしれません。
ひとの声も、通りを歩いていく方向に動いていくことでしょう。
遠くを走る、自動車の音。
その自動車の音も、よく聞いてみましょう。
そうすると、少し重く大きな自動車の音、小さめの自動車の音、バイクの音が、聞き分けられます。
速度が速い時の自動車の音と、ゆっくり走る音も聞き分けられます。
遠く遠くの、踏切の音も、風向き次第では届いてまいります。
なにも聞こえない時があったとしても、次に何か音がしたら、聞き取るぞ~!と、こころを澄まし、音に集中し続けてください。
だんだんと、遠くの小さな音まで、それが何の音なのか、判断できるようになっていきます。
そして、これを数分してみると、そのあと、とても頭がすっきりすることに気づきます。
こころを澄まし、軽く集中し続ける時間は、日常の生活では、あまりありません。
この瞑想のあいだ、ほかのことを考えていなかったことにも気づくでしょう。
無になる瞑想は、それだけでは難しいことですが、五感の世界に没頭することで、そのあいだ、日常の心配事などを忘れ、ある意味の「無」になっている自分が、そこにあるのです。
こうした、脳のリセットを、寝る前に行うと、睡眠がとても深くなります。
実際に、私が、脳の動きを計測できる脳波センサーで計測したところ、眠りを示す波形が大きくなりました。
明日は、河原に出向き、ベンチで外観瞑想でもしてみませんか?
===============
Twitter = https://twitter.com/MaruyamaTeruya
===============
ホームページ = 霊能者 丸山輝夜のホームページ
※ お問合せ、ご予約もこちらから可能です。
===============