昨年私は後期高齢者と言われる年齢(75歳)となり、複雑な心境になったが、年が明けて今年はもうすぐ76歳になる
ただ年齢を重ねたと言うだけの事では無く、体調の変化や老化現象が目立つ様になった
今考えていた事が次の瞬間には何を思っていたのか思い出せない
一生懸命思い出そうと必死になって頑張ってみるが、思い出せる時とそうでない時があって、思い出せた時はホッと胸を撫で下ろす
3歳年上の友人は最近、玄関のドアの端に前頭部をぶつけて、6針縫う怪我をした
足元がふらついて、ちょっとした物にもつまづいて転びやすくなる
そう言う私も昨年の月末、早朝に洗濯物を干す為ハンガーを持って板の階段を下りた途端、前夜の雨が朝方には氷の粒になっていて、ツルッと滑りそうになった
とっさに物干し竿にしがみついて何とか難を逃れる事ができたが、あのまま滑って転んでいたら後頭部をブロックに打ち付けて、今頃は病院のベッドの上か、もしかして、と思うと他人事とは到底思えない
それに一昨年あたりから、夜間のトイレの回数が増えた
三年ほど前までは一度も目覚める事無く朝までぐっすり眠れていたのが、二年ほど前からは夜中に一度は必ず尿意で目が覚める様になり、昨年あたりからは二回から三回も起きる日がある
かかりつけ医の循環器の先生にお伺いしたら、夕食は塩分、水分を控える様にとの事
三人の姉達にも尋ねたところ、三人が三人共同じ事を言った
"歳のせいだ!!"と
八十歳を過ぎている姉達は、とっくに当たり前の事として受け止めていて、"いずれみんなそうなる"と言う姉の言葉に私は少しホッとした
そんな近頃の私だが、只今唯一の楽しみは、一年に六回行われる大相撲のテレビ観戦と、そしてその日の取り組みを見たまま思ったままの感想をスー友とスマホのラインメールで交換し合っている事た
相撲好きの女子の事をスー女と呼ぶが、私達はスー友として二人の好みの力士の応援と、勝敗の結果を書き込んでは毎日送信し合っている
これが又何とも楽しくて面白いのである
彼女も私も以前から大関の貴景勝のファンで、その取り組みとなるとつい声援の声は大きくなり、思いっきり手を叩いてはテレビに向かって、"がんばれ〜"と大声で叫んでいる私達なのである
そして二人共大騒ぎをしては、そばにいる家族を巻き込んで、高齢の私にとっては唯一の、そして六〇代のスー友にとっても夢中になれるこの数分間は、二人にとって楽しくて楽しみな二週間となっている