3.Run編

T2で重ね着したバイクパンツを脱ぎ、シューズを履き替えます。ここでも股関節の痛みで、つい悲鳴のような声を上げてしまいました。
さあ、いよいよ最後のRunです。
といっても、この時点の主目的は競技場内のトイレですが。(^^)

右脚を引きずるように歩きます。疲れた選手もいましたが、さすがにRunスタートから脚を引きずってる選手はいません。
つらいけど、まずはトイレへ。話はそれからです。(^^)

トイレを済ませて再び歩き出します。
痛みをこらえて急いで歩いてみますが、速度がキロ9分を切ることができません。キロ9分にできれば3時間10分なので、エイドタイムを足しても3時間30分でゴールできる、なのであくまでキロ9分を目指します。
競技場トラックを抜け、公園内を歩いていると、若い男女グループから頑張!の声援。
すかさず大声で「今すぐやめたーい!」と答えるとグループ爆笑、なんかこれで少しリラックス(^^)
再びキロ9分を目指します。走り出して1kmくらい、このペースであと20kmはやはり無理かと頭をよぎります。
1.5km過ぎ、股関節の痛みが和らいでる感じがし、脚を引きずらないで早歩きしてみます。
9km切れました(^^)
2km地点、恐る恐る走ってみます。痛くない!
え〜、痛み消えたぁ?
優しく優しく走ります。緩い下りならキロ8分にも近付くペース、嬉しくなって鼻歌気分(^^)

しかし、またもや危機が。
あたし、基本、ミドルでもランはソックスなしなんです。ただ、今履いているシューズが縫製の問題あり、左だけ擦れて血が出てしまうので、左だけソックス履いてました(^^)
が、スイムとバイクで4時間30分脚を濡らしてたんで、、、、右足の薬指に違和感。
すでにしゅーさから血が滲んでます。
一旦止まり、右脚のシューズを緩め、指を遊びを作ります。
しかし、暫くすると指に痛み、くつずれを阻止できません。シューズの足の甲をきりとりたいくらいです。
脚が残っているのに走れないなんて、、。
いろい考えて、結局、左のソックスを右に履く事にしました。結果、左が出血したら、その時考えようと。だって、既に右足は流血ですから。
再び1kmくらい走ったらまたも右足から痛み。皮が剥けた指はソックス一枚ではダメみたいです。
止まってシューズを脱ぎ、大きな声で「どーすればいいのよ!」と誰にともなく怒鳴ってしまいました。(ブチギレオヤジ)
右足のソックスを半分脱ぎます。だらしなく前に垂れ下がったソックスを上に折り曲げます。これで、ダメージを受けている薬指の上部を保護、更にジューズ全部の紐を思い切り緩めて再スタート。結局、この対応が功を奏し、この後、痛みが発生することはありませんでした。また、なんと運がいいことに、左足の靴擦れも最後まで発生せず。
セントレアのランコースって、上り下りが激しくて凄いです。田舎のばあちゃん家を訪ねたような、トトロが出てきそうな、なんか凄いコースです。余りに急な下りで、膝やりそうで歩いて下っちゃうとこさえありました。



足も股関節も調子悪いんで、基本的には上りは歩き、平地と下りは優しく走る作戦です。なんとか18kmくらいまでそんなを繰り返してきましたが、脚の疲れに耐えられず、とうとう歩いてしまいました。少し歩いてはまて走り、少し歩きグセがついてしまいましたが。
そして、ゴールからね声援が聞こえるあたりまでやって来ましたら、、、、、私、他の選手と違うコース走ってる?ゴール前の道を一回往復させられる事を憶えていなかったんでコースミスしたかと焦りました。

そしていよいよ、
IRONMAN 70.3のゴールです。
またしても、、、いつもどおり、、、ボロボロの、ほぼビリの、危なげな、完走より完歩に近いゴールです。


ランは2:57、トータル7:30、私にしてはトータルで30分残せたんで上出来でしたが、股関節と足指流血は本当に危なかったです。

54歳、とても良い思い出になりました。