682号 年末恒例の忘年会 | 求人広告屋が語る・・・

682号 年末恒例の忘年会

682号 年末恒例の忘年会
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■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2012/1/7(682)━

年末恒例の忘年会

毎年毎年、年の暮から元旦は故郷の友人たちと過ごすことになっ
ている。毎年いろいろなイベントが起きるのだが、今年は非常に
平和だった。挙句の果てに、数年間続いたおみくじの「凶」に
ついても「中吉」という平和極まりない結果となった。

そんな年越し忘年会だが、ここ数年は店が変わってしまっている。
つまり、もともと開いていたお店が年末に閉まっているからだ。
だから、仕方が無いので他の店にいくことになってしまう。
そして、行き当たりばったりで店に行くという方針は変わらない。
さて、今年はどうなったか。
1軒目は満員で入れなかった。

そして、2軒目に入れた。
ここのお店は全国チェーンのお店で、値段は安い方のお店だと
思う。
ただ、年末の忙しさからか対応が悪かった。
鍋を持ってきたオネーちゃんは、汁をドバドバ台の上でこぼすし
呼んでも来ないし、愛想も悪い。挙句の果てに食べ物も美味しく
ないけど酒はガバガバ飲むから・・・・・・と思いきや
結局は1名7000円くらいで終わった。

そうなのだ、酒豪たちが集まっているのだが、飲む量がドーンと
減っているのだ。
健康を気にしているのではない。
飲めなくなってきているのである。

いつもなら、ソフトドリンクを注文をした段階で「そんなジュー
スみたいな物を飲むんやったら帰れ!!!!!!!!!!!!!」
と、いの一番に言う奴が「グレープフルーツサワー」を飲んでい
る。本当に、飲めなくなってきているのである。

だから、会話の中でも「年を取ったなー」という話が多かった。
20代に比べて、確かに体力も落ちてきていると誰もが認めるの
である。
しかし、これって大問題の人たちがいる。
つまり、ガテン系(肉体労働系)の人たちだ。
ちなみに、この毎年恒例行事の忘年会参加者はほとんど、私以外
はガテン系である。
その中で、建設会社の代表をしている友人F君の話は面白かった。
彼曰く、彼らの世界は強靭な肉体を見せつけてこそ保てる地位が
ある。
そして、彼らの宴会の際には、常に腕相撲が始まるだと。
しかし、そんあ強靭な肉体を持っていても、30代を半ば超えて
来ると、20代の体の大きな奴らが来るとヒルムらしい。
腕相撲で負けるとそれは大きなものを失ってしまうのだ。

そこで、賢いそのF君はどうするか。
まず、1年年下のI君に「お前、いったれや~!」とI君を先に
その20代の体の大きな奴に当てるのだそうだ。
つまりは、F君はI君の実力を良く知っているのである。

そして、そのI君が20代の若手と腕相撲をする。
その結果を見て、I君が余裕そうだったら「かかってこいや~」
と言って突っ込んでいくのだそうだ。
そして、20代の若手を潰して行って、
「やっぱ、F君は違うな・・・・・・・・・・」
と見せつけるのだそうだ。
ちなみに、その時の宴会は50人を超える大所帯で、地元周辺の
ガテン系たちが集まる大宴会だから、その場での武勇はそのまま
その地域での序列に繋がる大切な場所なのだ。

そんな強靭な肉体を持って酒豪の彼も、今年は2時間もしたら
普通に日本酒を止めてソフトドリンクに替わっていた。
そして、そんな彼もついには「ストレス」ということをようやく
知ったという話が出た。

そもそも「今頃知ったんかい!」と言いたい人が多いかもしれな
い。それは誤解である。
実は、肉体労働の業界って、ストレスが大変少ない。
これについては私は実体験としてある。私が道路工事の警備員の
バイトをしていた高校生の時(違法ですよ・・・)。建築業の
バイトをしていた時などなど。
職場の人も、取引先も、皆いい人だった。
誰がどう見たって「あっちの人だ」と思える人も、常にいい人で
仕事も一生懸命していた。
だから、肉体労働の業界はストレスは少ないと思う。

しかし、そんな彼も最近はストレスを感じるようになったという。
仕事の不安定さはますますひどくなり、収入が突然激減するとい
う状態や、仕事現場でぎくしゃくすることも少しずつ増えてきた
ようだ。
そんな「不安定だよね」という話に無関係という顔をしている
大手メーカーに勤める友人がいたので、「でも、T君も大変やん
ねー?」と私が話題を変えた。
「え?何が?」ときた。
「何でーな、前に話で出てた年金やけど、運用利回りがマイナス
になって問題になってるやん」と。
そう、「401K」という通称でなじみがある確定拠出年金の話で
ある。知らない人に簡単に説明すると、この年金は自分で年金の
運用商品を選ばなければならない年金制度なのである。

つまり、リーマンショック以降、金融関連の運用商品なんてアホ
みたいに世界中で下げまくっているのは誰もが知っていると思う。
だから、T君も大変なのだ。
その説明を私から聞いたT君は「ホンマやな・・・アカンやん・
・・・」とつぶやいていた。

そんな話をしながら酒を飲むから飲めなくなってきているのかも
しれないと、ふと思った。話題は健康やお金の話にしかならない。
昔はアホな話だけをして飲んでいたから飲めたのかもしれないの
だ。

確かに、次も楽しくお酒が飲めるか解らない。
東証一部上場企業のような超大手企業クラスでないと、来年も
絶対大丈夫そう!って言えないと思う。
ハッキリ言って、そんな上場企業の子会社でも危ないと思う。
従業員が100人以下の一般的に中小企業って言われている会社
なんて相当危ない。
今の日本国内の倒産率は4%を超えているだろうから、中小企業
に勤めている人は本当に警戒をしておいた方が良いと思う。
今年の3月末でモラトリアムも終わりだし、4月以降は露骨に
会社が無くなっていくだろうから覚悟しておくべきだろう。

さて、
私のブログを読んだ人から「だったから甲斐さんはどうするのさ」
と聞かれることが多いので、対策を書いて終えるようにしようと
思う。

では、勤めている会社が潰れた時にどうしたらよいか。
また、潰れる前にどうしたらよいか、について。
「身内」を大事にしましょう。そして、「身内」がいなくても
大丈夫なように、助けてくれる「友達」を作っておきましょう。
これしかない。

もし日本が通貨危機になろうとも、自分の会社が潰れようとも、
1円もお金が無くなったとしても、助けてくれる「友達」さえ
いれば何とかなります。
一時的には、家に泊まらせてくれるでしょうし、ご飯も食べさせ
てくれるでしょう。もし、その「友達」が有力者であるならば
仕事を斡旋してくれたりすることもあるでしょう。

だから、助けてくれる「友達」を作るように生きた方がいい。
勤めている会社に忠誠を誓っても、簡単に会社は無くなる。
会社の上司に忠誠を誓っても、上司は簡単にクビを切る。
取引先に忠誠を誓っても、名刺が変われば対応も変わる。
これ、全部事実です。

だから、会社や名刺や肩書で付き合う人ではなく、「友達」と
して付き合ってくれる人を増やすのが、こんな不安定な時代を
乗り越える方法です。
「友達」がたくさんいれば、誰かは「景気が良い」はずです。
そして、その人に助けを求めればいいということになる。

最後に、お金に忠誠を誓っている人。これも止めた方が良い。
今の世界はいつ経済破たんを起こしてもおかしくない。ユーロが
下げ止まらないのを見ても明白だと思う。
日本だって、いつ破たんしてデノミレーションが起きてもおかし
くないと思う。1億円の貯金があっても、一瞬で100万円に
変わるかもしれない。いつ経済封鎖・預金封鎖が起きるかもわか
らない。
これも事実です。かつて、隣の韓国で普通に起きている。
今のヨーロッパなんてモロですよ。

だから、「身内」と「友達」を大切に増やして行くのがベスト。
どんな戦乱も生き残ってきた人がいるから今の国があるわけで
あって、そんなときを乗り越えた人たちは常に「身内」と「友達」
を大切にしてきた。
つまりは、付き合う人を選ぶということであるんですけどね。

では、本年もどうぞよろしくお願い致します。

次号に続く

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