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668号 地震から13日目の今日

668号 地震から13日目の今日
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■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2011/03/23(668)━

地震から13日目の今日

3月11日、私は12時から六本木ヒルズのあるイギリス系弁護
士事務所で1時間のランチ&勉強会に参加した。
その後、麻布の事務所に歩いて行った。

事務所では、友人の行政書士の先生が事務作業と電話に追われて
いてなかなか話ができなかった。
そんな中、地震が起きた。
地鳴りが聞こえ、これは危ないと思った。
私が高校3年生の冬の阪神大震災の時も同じ音がしたからだ。

その後、すぐに新横浜の家に帰ろうと街に出た。
既に、道には人が出ていて、大きな警報音や救急車の音で混乱を
していた。
急いで白金高輪駅に向かった。

駅の構内に入ろうとしたら、アナウンスから大きな声で警告を
何度も言っていた。
只今、2回目の大きな地震です!駅に入らないでください!
危険ですから駅に入らないでください!
すぐに頭上を見た。
確かに鉄柱が揺れている。
看板が落ちるかもしれないと思った。

これは地下鉄は動かないなと思った。
すぐさま、そこから品川駅に向かって歩き出した。
その途中、幼稚園の前では頭巾をかぶった子供たちが泣き叫んで
いた。

品川駅に近づくと、オフィスの外に出たサラリーマンたちが地震
について話をしていた。
途中の泉岳寺の駅では、入口が封鎖されていた。
品川駅も政府の立ち入り禁止放送が流れて封鎖されていた。

こうなると、横浜まで帰る方法は第1京浜がベストと考えた。
だれもがタクシー乗り場とバス停で待つ中、私はそそくさと歩い
て蒲田に向かった。
その時、ちょうど15時過ぎだった。

第1京浜は京急駅の横に走っている。だから、電車の動きが一目
瞭然だ。
蒲田の駅に向かう途中のバス停で待つ人達を歩いて越えて行った。
途中のゴミ箱に、できる限り捨てられる私物は捨てながら歩いた。

蒲田駅に着いたのは17:30頃だっただろうか。
その間、バスに一度も抜かれなかった。
靴が硬くて、足が痛かった。
そのまま川崎に向かった。

20:00頃、鶴見に入ると雰囲気が一変した。第1京浜の大通
の景色は車の大渋滞以外は真っ暗闇になっていた。
ここからは停電地帯だった。
JR鶴見駅の北口に回り、新横浜を目指して歩いた。

家に着いたときは22:30だった。
33キロメートルは歩いていたようだ。
本当に足が痛かった。

そんな13日目の今日。

東北は今後どうなるのか。
福島原発の周辺で戦っている人たちの体は大丈夫なのか。
家を離れて避難している人たちは、どうやって暮らして行くのか。
東北の周辺エリアに及ぶ放射線被害の実態はどこまで及ぶか。
首都圏の計画停電は年内続くとあるが、首都機能は大丈夫か。
企業や大使館が東京から一時退去しているが今後どうなるのか。

停電のせいで、飲食店やサービス業は食材やサービスが行えない
状況の中で、生計が成り立たない。
大手企業の工場は全面的にストップし、関連の部品メーカーや
付随する企業も恐ろしいスピードで経営が悪化している。

先週、ある東証一部上場企業の幹部に会って話をしたが、大リス
トラを行うことが決定したと言っていた。

今後、補償をする立場の東電や保険会社は事実上の国有化に入る
のではないか。続いて、銀行系2強以外も、大きな収益源の手数
料収入に大打撃を与えるATMの停止や振込ストップが日常的に
起きている現状は、預金封鎖にも見える恐ろしさがある。

いずれにしても上記の問題を解決するには強烈な予算を投入して
解決を図る為、急激な為替変動とインフレに突入するのではない
だろうか。

米国系の恩恵を受ける日本の原子力に対して、欧州系は福島第一
の危険レベルを6以上にしたいように見える。しかし、7になれ
ば直径500キロにも及ぶ。そんな大事故を起こした国は「ソ連」
は今は無い。大きな事故は国を変えることになってしまうのでは
ないか。
「阪神大震災の時のことを、他ごとのように感じていた」と東京
でよく言われた。
私は今、その言葉を西日本で聞いている。

そんなことを、この頃、考えてしまう。
しかし、だからと言って生きていく手立てが無いわけでは無い。
後ろ向きになっていても明日は来る。
ただ「今まで積み上げてきたもの」に目がくらむと、今取るべき
選択肢を誤ることは避けたいと思う。
今一度、創業時の勇気を思い出したい。社会に初めて出た時の
「気合を入れた自分」を思い出したい。

次号に続く

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