660号 「秀吉の枷」を読んでいてふと思った | 求人広告屋が語る・・・

660号 「秀吉の枷」を読んでいてふと思った

660号 「秀吉の枷」を読んでいてふと思った
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「秀吉の枷」を読んでいてふと思った

twitterも自分では順調?に進んでいるような気がしたので他の
話を書こうと思った。
「秀吉の枷」
このシリーズの私の感想は、とりあえず信長公が本能寺の抜け道
で死にましたって話の立場が違う人達の物語だな~って感じ。

私は近江八幡出身だからとなりの安土をよく知ってる。今じゃ
同じ市内になっちゃったし(近江八幡市安土町)。
信長公はそんな安土に御所をつくって帝を連れてきて、自分は
安土城の天守閣から見下ろそうとしていたんだそうで。
さすがにそれはブーイングの嵐であったと思う。
だから、秀吉の枷のように皆でやりました系はありえるな~と
思っていた。

そんなことを思いながらふと思った。
「竹中半兵衛」みたいなスーパーマンが私の会社に入社してくれ
ないだろうか、と。
しかし、その後にすぐ思ったのが、そもそもこの時代の採用って
即戦力だよな~と。
確かに石田治部のように丁稚採用もあるだろうが。
だったら、この時代の教育制度ってどんなんだったのか・・・
と思っていたら、今月も多いいろいろな会社の研修・講演につい
て考えてしまった。

相談ごとで最近多いのが「今の社員を何とかしてくれ」という相
談。私の場合は「営業」系が多いから、よーするに売れる営業マ
ンに変えてくれというオーダーが多くなる。
私の仕事はそーいう仕事だからありがたい。
とにかく、ありがたい。

しかし、自分の会社では考えられないな~と思えてしまうケース
がある。
それは、拡大路線化での営業研修やコンサルティングだ。
ゾッとすることがある。
そーいう会社の経営陣は強気なバクチ打ちをしているから怖い。
気づいてないから怖い怖い。
ちょっと噛み砕いて拡大路線化の営業組織の話をしたい。

拡大路線化の営業組織をもっている会社って、ここ数年儲かって
いる。
儲かっているからお金がある。お金があるから銀行から借りてく
れって言われたり、金持ちから投資を受けたりする。
お金が集まったら、お金を新しく売り上げが伸びることに使う。
よーするに事業売上が増えて儲かりそうな支出、つまり設備、
広告、人材の3点にお金を突っ込む。

上に書いていることって企業経営の当たり前のことだと誰もが
思う。
でも、この考え方の会社って私はすごく怖いと思っている。
なぜなら、こーいう会社ってお金が余っていると思っていて買い
物(投資)をするんだけど、買った瞬間から「買った物(投資し
た対象)」に飼われてしまうのを忘れている。
つまり、買った後は「買った物(投資した対象)を維持する為に
必要な行動」の優先順位が最も高くなるのに。
例えば、この事務所を残すために、事務所の従業員の職を守る
ためにって頑張りだすのだ。
最初はそんなことになるなんて誰も思っていなかった。

お金を他人から集めたらどんな形でも増やさなければならなく
なる。しかも、利害関係者が多くなると多数決か妥当な案が通る
ようになる。
誰も悪くない、誰の責任でもない感じで決済されていく。
だから、
・前に進むしかない → ストップできない
・どこかにお金を突っ込むしかない → ストップできない
という歯車が回りだす。
結果的にはバクチを打っているのと変わらないような状態になっ
ている会社が多い。
株は紙切れになっても仕方がないですから~てな感じかな(笑)。

お金が余ったから従業員を増やし、営業させるという発想が私に
は理解ができない。
お金が余っていようが「今、従業員を増やして営業させれば売上
が増える」という根拠に基づいて増やせばいいのにと思ってしま
う。

目標を実現する為に、従業員を増やし、営業させる。増やした
営業マン達が思ったよう売ってこない。目標だけはどんどんと
積み上がっていく。ついには会社をかけた存亡の戦いとして
営業マンに期待をかける。
営業マンが会社存亡の戦いに命をかけるか?
かけるわけがない。危なくなったらすぐ辞める。
経営者の期待以上に従業員が働くわけがない。

友や家族から「私の勤めている会社はこんなにヒドイ・・・」
と言われた瞬間に誰もが「そんな会社やめちまえ!」と言うで
はないか。

従業員と経営者は利益相反関係なのを忘れてはならない。
経営者は安い賃金で働かせることを目指す。
従業員はいかに手を抜いて賃金を稼ぐかを目指す。
この関係を忘れ、経営者の都合で従業員に無理強いをしたとこ
ろで無駄。
私はそーいう会社の研修・コンサルもやって立て直してきた。
だから拡大路線化の営業研修をしただけでゾッとするときが
あるわけだ。

「秀吉の枷」の中で竹中半兵衛が私欲のむなしさを何度も秀吉
に説く。
必要のない物を買えば、その物に振り回される。まして、それ
が人であれば尚のこと。
でも、多数決と妥協案で経営している会社では無理だろうな。
やっぱり、そーいう会社は滅びる運命なのかなー。

次号に続く

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