4月25日(土)


ついにその日はやってきた。

あいにくの雨、雨、雨。。。風、風、風。。。そして寒い。。。
最悪のコンディション。

こんな日に卒検なんて、とても憂鬱である。


前日、コースをしっかりイメージし、確認事項をしっかり頭にたたき込む。

ま、あんまり力んでもいい結果は生まれないだろうから、あとは運でしょ。


10時半に教室に集まり、説明を聞いてコースへ。

担当検定員の説明。今日は1コース。

中免の時も1コースだったけど、今回も多分1コースなんじゃないかと思って、

1コースのイメージに重きを置いていたのでよかった。

雨が降っているので、憂鬱だったんだけど、急制動の距離が3メートル伸びるのと、

他の教習生があまりいないので、天気がいい日よりは逆にいいんじゃないかと

前向きに考えてみる。

検定順は、5名中3番目。とてもいい位置に入った、ついてる!!


1番目、2番目の人がコースに出て行き、自分の番が近づいてくる。

いつもそうなんだけど、俺はあんまこういう時に緊張しない。今回も特にやること

やったからなるようになる。そんな感じ。

4番目に走るおじちゃんが「僕2回目なんですよ、卒検。今日は受かりたいなぁ。」

って話しかけてくれたので、雑談をするも、検定ってあんまり落とさないイメージを勝手に

持っていただけに、あ、やっぱり落ちたりもするんだ~なんて当たり前なことを思った。


いよいよコース走行へ。

ちょうど、時限の合間に差し掛かりそうだったので、次の時限になるかと思いきや、

「やっちゃいましょうか。」

おお、今なら誰も走っていないゾ!なんてラッキー☆

まず外周を走る。

緊張をほぐそうと、ストレートで「うぉっしゃー!!!」と、意味の分からない言葉を発する。

右折して交差点、そしてクランクへ。

走りがぎこちない感じがする。クランクもいつもは余裕なのに、力んでる感じがする。

クランクを過ぎて右折し、、、、あれ??

検定員がついてきていない。。。えっ??俺、なんかやった??


他の検定員の人と話してて、そのあとこっちにやってきた。

「今、休憩になったので、他の人と差がでないように、ここでちょっと休憩しましょう。」

うゎ~、びっくりした~。なんかしちゃったのかと思ったよ。


そんでもって5分後、その場所からのスタート。

それでも、まだ時限の最初なので、誰も走っていない。なんてラッキー☆☆

踏切も問題なし、障害物、そんなん余裕だぜ~。その後、いよいよ平均台。


平均台とスラロームは、前の二人を見てたときに、あまり無理をして、時間をかけたり、

短縮することに気持ちを取られたらいけないんだな~って走りだったので、オイラも

あんまり無理はしないようにしよ~と妥協案を探っていた。


でも実際走ってみると、結構余裕。落ち着いて平均台クリア!

さぁ、やってきました急制動。

フロントブレーキを意識して!ここでも妥協案。雨が降っていることもあるので、

スピードをギリギリの40キロで勝負。加速不良だったらやり直しでもいいでしょと思い、

40キロを保ち、ブレーキング。素晴らしい、いい位置で停止したぜぃ。

波状路も問題なくクリア。

次は、スラローム。あまりスピードを出しすぎず、コーンにぶつからないように。

問題なし、あ~ゴールが見えてきた。いやいや、油断禁物。


それにしても、コース上は俺一人。なんて走りやすい。


S字を抜けて、坂道発進。先の信号をよく見て、見通しの悪い交差点を抜けて

ついにゴーーーーール!!

検定員の人に「はい、いいですよ~。お疲れ様でした。」と言われ、安堵の雰囲気。


絶対問題なかったはず。

ここからは残りの検定と、卒業証書の発行待ちで2時間ほど待たされる。

不思議なもんで、この2時間の空白はとても長く、その間、自信があったのに色々と

自信が不安になる要素を考えてしまう。

急制動、ホントは加速不良で取られてたらどうしよう。

平均台、時間足りてなかったらどうしよう。

気づいてなかっただけで、コーンを倒してたらどうしよう。

だとか、もうあとの祭りなのにね。

教室でひたすら教官を待っている時間は、本を読んでいても全然集中できなかった。笑


いよいよ発表の時。

順番に呼ばれていき、別室で教官のコメントと合否の通知を受ける。

別室に一番近いところに座っていたので、声がまる聞こえ。

最初は中型の人のコメントで、

「…ということで、再度2時間教習を受けてから再度受験してください。」

いきなり手厳しい。あんなに和気藹々としてた人が落っこちてるよ~。

でもまぁ、その後の大型の人2名は

「おめでとうございます。合格です。」って言われてたので、まぁまぁ。。。

いよいよ俺の番。


「さてと。…おめでとうございます。合格です。」

やった~!


しかも試験は満点、かなり技術も高いので、特にコメントはありませんだって。

すげー。鼻高々!!

波状路:7秒8

平均台:12秒6

スラローム:6秒2

文句ない結果だった。


あ~、長かった。長い間、少しずつだけど、時間作って教習受けて。。。

V-MAXに憧れ、乗っている人を見る度に憧れ、雲の上の存在だった大型二輪。

あとは二俣行けば、いつでも乗れるんだ。(買えばだけど)


これからは大型ライダー。当面はモンキーに乗る大型ライダー。

たまにこの日記を見ながら、当時を思い出し、謙虚な気持ちを思い出そうと思う。


ありがとう。